親分格の生徒の名前をつけた組織を作って、後輩らのお金を巻き上げて、友達を監禁・暴行するなど、組織暴力団（組暴）顔負けの学校暴力を犯した中高校生が軒並み捕まった。彼らの一部は海兵隊の「期数例外（海兵隊で行われるいじめの一種」の悪習を真似したらしく、「親分」に嫌われる「一陣（イルジン）」を２つ下の学年に降等させたりもした。
ソウル江西（カンソ）警察署は昨年４月から最近までＡ君（１４）など、中学生８人を暴行し、お金を奪い取った疑い（暴行）などでカン某容疑者（１７）を拘束し、キム某容疑者（１７）ら１３人を不拘束したと１０日発表した。
●暴力と上納はもちろんセクハラまで
警察によると、皆同じ村に住む彼らは同じ小学校と中学校に進学し、自然に一陣会を作った。中学校３年生から高校２年生で構成されたこのグループは、親分格のキム容疑者の名前をつけて「キム○○グループ」と名をつけた。また、学年別に最も力の強い生徒の名前をつけて、中学３年生は「ソン○○連中」というふうに学年別に名前をつけ、後輩らに喧嘩をさせて序列を決めるようにした。キム容疑者らは、学年別に「下請け」の形でお金を巻き上げたりもした。高校２年の一陣が高校１年の一陣に「上納金」を通報すると、高校１年の一陣は中学３年生の一陣のお金を奪い取った。中学３年の一陣はまたその下の生徒のお金を巻き上げて上納金を作った。
特に、拘束されたカン容疑者は後輩らに自慰行為を強要するなど、１２回にわたってセクハラをしたことが明らかになった。このため、カン容疑者は「親分」のキム容疑者に嫌われて高校２年から中学３年の序列に降等された。以後、中学３年の生徒に同級生待遇を受けるなど、「期数例外」に遭ったりもした。
●猟奇的な暴力と監禁まで
同級生の友だちに小便を混ぜたビールを飲ませ、監禁・暴行まで加えた１０代もいた。ソウル中央地検刑事７部は、小学校同窓のＢ君（１５）を監禁・暴行した疑いなどで、Ｃ容疑者（１５）ら３人を拘束起訴したと、１０日発表した。
Ｃ容疑者らは、昨年１２月２５日、ソウル城北区吉音洞（ソンブクグ・キルウムドン）のある旅館で指曲げゲームをして、Ｂ君が罰則を受けるように誘導した後、小便を混ぜたビールを無理やり飲ませた。先月初めには他のＣ君を集団暴行して全治４週の傷を負わせた後、これを通報できないようにＣ君を２日間マンションの地下などに監禁したりもした。
先月１５日にも高校生を監禁した後暴行した事件が発生した。ソウル冠岳（クァンアク）警察署は冠岳区大学洞（クァンアクグ・デハクドン）のあるワンルームで高校生のシン某君（１７）を５時間ぐらい監禁し、暴行した疑いでチョ某容疑者（２０）と中高校生ら４人を立件したと１０日発表した。彼らはシン君が普段自分たちの悪口を言うという理由でこのようなことを犯した。
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