殺人と詐欺の容疑をかけられたまま12年間米国に逃げ隠れていた犯罪者が、釣りをしているところを逮捕され、韓国へ送還されることになった。
ニューヨークの韓国総領事館は6日、インターポールの最重要指名手配者リストに上っている韓国人の中で、最も長期間逃避生活をしてきたキム某容疑者(58)が昨年10月、ニューヨークロングアイランドの海辺で釣りをしているところを現地警察に逮捕され、7日に韓国へ送還されると発表した。
キム容疑者は釣りの途中、死んだ魚を川や海へ投げてはならないというニューヨーク州の釣り法を違反して逮捕された。当時、警察がこれを現場で目撃して罰金を課すために近付いたら、キム容疑者はいきなり近くの森の中へ逃げ出した。警察は警察犬を投入し、ヘリコプターまで動員しての大々的な捜索を行いキム容疑者を捕まえた。
警察の取り調べの過程で、キム容疑者が不法滞留者で殺人や詐欺の容疑でインターポールの最重要指名手配者リストに上っていることが分かり、米国土安全保障省がこれをニューヨーク総領事館に知らせてきた。
警察庁から領事館に派遣されているパク・ギホ総警は、「殺人罪の時効(15年)まで3年を残して逮捕され、ついに罪の償いをしてもらうことになった」と話した。
キム容疑者は1999年、大邱市北区漆谷(テグシ・プック・チルゴク)1洞にある信用協同組合の理事長を務めていた時、横領を共謀した女性職員のパク某さんを殺害した疑いで手配された。
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