Go to contents

「家電王国の日が沈んだ」 衝撃に包まれた日本列島

「家電王国の日が沈んだ」 衝撃に包まれた日本列島

Posted February. 04, 2012 08:30,   

한국어

「家電の総体的崩壊」「あの時、あのソニーはどこに…」

3日付の日本各紙の1面を飾った見出しだ。日本の代表的な家電メーカーが軒並み、予想より大きく下振れした昨年の業績推定値を発表すると、少なからぬショックに陥っている様子だ。

朝日新聞は1面トップ記事で「製造業の赤字行進」について紹介し、「コスト削減では耐えられない円高を受け、利益が激減している上、グローバル市場ではテレビや自動車分野で、韓国の猛烈な追撃を受けている」と背景を分析した。

産経新聞は、「ソニーなど、日本電子メーカーのライバルである韓国の三星(サムスン)電子などに、世界市場を奪われている」とし、「電子業界は崩壊状態だ」と警告した。日本経済新聞は社説で、「ソニーの社長交代は、日本家電産業の苦境を示す出来事だ」と評した。

最近、日本の家電メーカー各社が相次いで発表した昨年の会計年度(2011年4月〜2012年3月)の業績試算値は惨憺たる水準だ。日本製造業の代名詞と言われていたソニーは、昨年の純損失が計2200億円(約3兆3000億ウォン)と、当初の予想の900億円の2倍を超える見通しだ。

これは4年連続の赤字の上、過去3番目の規模でもある。花形事業だったテレビ部門では、8年連続の赤字を出すものと見られる。4月に、次期社長に就任する平井一夫副社長は同日の記者会見で、「非常状況について危機感を持っている」と明らかにした。

パナソニックも昨年、7000億円の純損失が予想され、過去最悪だった01年の赤字幅(4277億円)をはるかに超えている。これは、日立製作所が09年に記録した日本家電メーカーの過去最大の年間赤字幅である7873億円に迫る規模だ。

シャープは昨年、2900億円の純損失が予想され、過去最大の赤字が懸念されている。NECは1000億円、ゲーム機メーカーの任天堂は650億円、自動車メーカーのマツダは、計1000億円の純損失を見込んでいる。

業績悪化は、リストラへと繋がっている。NECは、国内外から今年中に1万人を削減することにした。電子部品メーカーのTDKは、国内7つの工場を閉鎖し、1万1000人の人員削減に踏み切ることにした。

これからがもっと危機的だという診断が多い。朝日新聞は、「このまま、業績悪化が続くことになれば、研究開発(R&D)や生産設備に十分投資できず、日本商品の競争力がさらに落ちる悪循環に陥りかねない」と懸念した。



bae2150@donga.com