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日本防衛相、相次ぐ失態で批判の矢面に

Posted February. 02, 2012 08:29,   

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昨年にも組織のトップと高官の相次ぐ失態で今年の内閣改造に原因を提供した日本の防衛省が、再び世論の批判の矢面に立たされている。

先月12日に就任した田中直紀防衛相(写真)は同31日にあった国会答弁で、とんでもない失敗を連発した。質問の趣旨を外れた答弁をして野党議員たちから「取り止めのつかない話」と批判されるかというと、すでに決定されていることを熟知していなかったため、何度も間違った答弁をしたのだ。窮地に立たされると、秘書が参考用で書いてくれた答弁要領のメモを丸ごと読んでしまし、ひんしゅくを買う場面もあった。

また、議員たちの質問が続く途中、何のお断りもなく10分あまり行方不明になる未曾有の失態を演じたが、日本では、国会開会中に閣僚が了解を得ずに席を立つことはあり得ない。田中防衛相は、「鼻水が止まらなかったので、カゼ薬を取りに事務所に行ってきた」と陳謝したが、与党内部からも「幼稚園児みたいな行動」と叱責の声が相次いだ。

田中角栄元首相の娘婿で、小沢一郎元幹事長グループに所属する田中防衛相は、任命されたときから業務と関係なく抜擢され、「田中角栄後光効果」との見方が根強かった。

防衛省の高官の一人である真部朗・沖縄防衛局長は12日に実施される沖縄県宜野湾市長選挙に関与した証拠が見つかり、波紋を呼んでいる。沖縄防衛局の職員たちに、宜野湾市に住む親戚の名簿を報告させては、その親戚たちが投票前に自分の講演を聞くよう指示したという。

宜野湾には在日米軍の普天間基地があるが、基地を沖縄県外に移転させるべきだとする世論が強い。このため、防衛局長として、基地の県内移転を主張する特定候補を支援しようとしたのではないかという疑惑がもたれている。国の防衛を司る防衛省のトップと高官のとんでもない失態のため、自衛隊への統率力にも影響が出ているとの非難を浴びている。



changkim@donga.com