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韓国IT、TGiFの荒波を超えて世界市場を狙う

韓国IT、TGiFの荒波を超えて世界市場を狙う

Posted January. 31, 2012 07:52,   

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「グーグルもソーシャルコマースに進出しようとして膨大な投資をしているが、あまり成功していないでしょう?全然怖くない」(チケットモンスターのシン・ヒョンソン代表)

「フェイスブックがトップについていない7ヵ国に韓国が含まれています。韓国でトップはネイバーコミュニティなんです。今年は、コミュニティを新しく解釈した様々なサービスを展開していきます」(ネイバーの金相憲代表)

韓国にスマートフォン・ブームが吹き始めて10年以来、韓国の情報技術(IT)産業は「風前の灯」と言う危機感に包まれた。韓国の政治地図までを変えるツイッターやアンドロイドスマートフォンを前面に掲げている世界トップのインターネット企業・グーグル、アイフォーンで新しい時代を切り開いたアップル、ソーシャルネットワークサービス(SNS)では世界トップのフィエスブックのためだった。人々はこれらの頭文字を取って「TGiF(ツイッター、グーグル、アイフォーン、フェイスブック)と呼んだ。

それから2年が過ぎ、新しい企業が生まれた。スマートフォンが切り開いたチャンスを利用し、人気を集めた「カカオトーク」というメッセンジャーサービスは昨年末基準で、世界の3200万人が使うサービスとなった。国内ユーザーは計2600万人、残りの600万人は海外ユーザーだ。

米留学生や韓国KAISTの学生たちが集まって、10年5月に立ち上げたチケットモンスターは、昨年12月基準の総取引額が349億ウォンに上る大手流通会社へと成長した。一時、グーグルがアイフォーンやアンドロイドフォンにグーグル検索を基本に搭載し、モバイル検索市場では大幅に遅れるだろうと見込まれたNHNのネイバー検索も、昨年12月基準で、モバイル検索シェアが65%に上っている。

NHNは今後、日本市場を皮切りに世界市場に挑戦する計画だ。日本で先に開始した「ライン」と言う無料インターネットサービスは27日、世界の加入者が1500万人を超えている。このうち、海外ユーザーが半分を超える。

韓国のIT企業各社は、当初の危惧とは裏腹に、TGiFを超え、新たな価値を作り出している。グローバル巨大企業同士の競争が国境を超えて繰り広げらると、相対的に規模の小さい国内企業は生き残りが難しいだろうという先入観を裏切り、この競争を逆手に取って成長している。

これらの国内IT企業は、世界的な巨大企業が手をつけられない領域で最高になった。カカオトークは韓流スターの世界進出を助けすSNSで、ネイバーはハングルを使う海外在住韓国人のためのハングル・グローバルサービスに方向を決めた。東亜日報は、カカオトークやチケットモンスター、NHNなどTGiFの荒波を越えて新しい機会を求めて海外に出向く韓国企業の主要人物のリレーインタビューを連載する。



sanhkim@donga.com