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金星煥・外交部長官「金正恩氏が相応の職位に就けば対話は可能」

金星煥・外交部長官「金正恩氏が相応の職位に就けば対話は可能」

Posted January. 06, 2012 03:04,   

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政府が、金正日(キム・ジョンイル)総書記死去後の北朝鮮の新指導部と積極的に対話に乗り出すことを明らかにした。対話の前提条件として要求していた哨戒艦「天安(チョンアン)」、延坪島(ヨンピョンド)事件に対する北朝鮮の謝罪問題も「対話再開後に議論」する事案とし、北朝鮮の新しい指導者、金正恩(キム・ジョンウン)氏との首脳会談の可能性も示唆した。

金星煥(キム・ソンファン)外交通商部長官は5日、「金正恩氏を南北交渉のパートナーと認めるのか」という質問に、「北朝鮮との会談で、妥当な職位の人なら、その人と会談をすることになるだろう」と明らかにした。金正恩氏が北朝鮮の最高指導者であることが公式に確認されれば、金正恩氏を南北首脳会談を含む交渉のパートナーとする可能性があることを示唆した。

金長官は同日、内外信の定例会見で、「(金正恩氏の公式の肩書である)最高司令官と党中央軍事委副委員長が軍事部分を除いた部分にどれだけ関与するのか明確でないため、もう少し見なければならない」と述べ、このように明らかにした。3月のソウル核安全保障サミットに招待するかどうかについても、「核問題に関する国際社会との約束を履行することを条件に、いくらでも招待できる」と答えた。

金長官は、今後北朝鮮の核問題を議論する会談で韓国の役割が縮小するという懸念について、「米朝対話だけあって南北対話がないと断定する必要ない。できるだけの努力をしているので、もう少し待ってみよう」と述べ、水面下で北朝鮮側と接触を図っていることを示唆した。

柳佑益(リュ・ウイク)統一部長官も同日、記者会見を行い、「天安艦、延坪島事件に対する北朝鮮の謝罪は対話再開の前提条件ではなく、対話の時にテーブルにのぼる核心議題の一つだ」と述べた。そして、「北朝鮮の謝罪がなければならないという立場に変化はないが、謝罪方法や、それに対して韓国側が取る措置に対しては北朝鮮側と協議できる」と述べた。

また、柳長官は、「南北間に責任ある高官級対話チャンネルが構築され、安定的に運用されるなら、議題を制限せず、あらゆる問題を協議できる」とし、「5・24措置を含め、6・15、10・4宣言の履行問題など、すべての議題をテーブルにのせることができる」と述べた。

これに先立ち、外交部と統一部は同日の大統領業務報告で、「韓半島状況の安定的管理」を最優先目標にすると報告した。外交部は、「韓半島情勢の安定的な管理に向けて、韓米同盟を継続的に発展させ、中国、日本、ロシアなどの周辺国との戦略的協力を深める」と明らかにした。統一部も業務報告で、政策目標の第1位を「韓半島の平和と安定管理」とした。昨年の統一部の政策目標の第1位は、「北朝鮮の望ましい変化への誘導」だった。

これに対し、李明博(イ・ミョンバク)大統領は、「(対北朝鮮政策の)一貫した基本原則を守りつつ、一方で柔軟に協力する準備もできている。温かい心と原則を持って臨めば、南北関係に良い変化がもたらされるだろう」と述べた。また、「直ちに吸収統一をするとか、北朝鮮を滅ぼすという目標は持っておらず、試みることもない」と付け加えた。

カート・キャンベル米国務次官補(東アジア太平洋担当)は同日、外交部で金星煥長官と会談した後、「南北関係の改善は、北朝鮮が国際社会との関係を進展させるための必須条件だ」と強調した。訪韓前に中国を訪れたキャンベル次官補は、「北朝鮮の状況に対応する際、我々と緊密に協議しなければならず、北朝鮮の新指導部に自制の重要性を明確に伝えなければならないと中国側に求めた」と明らかにした。



lightee@donga.com