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故尹伊桑の妻と娘、故金総書記の弔問終えて韓国入り

故尹伊桑の妻と娘、故金総書記の弔問終えて韓国入り

Posted January. 02, 2012 07:34,   

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故金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮総書記を弔問するため昨年12月26日に訪朝した慶尚南道統営(キョンサンナムド・トンヨン)出身の音楽家・故尹伊桑(ユン・イサン)氏の妻のイ・スジャ(84)と娘のユン・ジョン(61)氏が、今月1日、釜山(プサン)金海(キムヘ)空港に到着した。

1995年に死亡した在独音楽家の故尹氏は、ドイツ留学生の呉吉男(オ・キルナム)、申淑子(シン・スクジャ)さん夫婦が北朝鮮工作員に取り込まれて越北する過程に関わったとされている。現在、国内では北朝鮮に抑留されている申さん母娘の帰還のため、「統営の娘」救出運動が展開されている。

同日午前11時45分ごろ、イ氏は娘と共に中国北京発の中国海南航空HU7909便で金海空港に到着した。黒い毛のコートにベージュ色の帽子やスカーフをかけて、黒いサングラスをかけたイ氏は、弔問の感想を聞く取材陣の質問に一言も答えなかった。質問が殺到すると、娘が「母は今健康がよくないです」と話の腰を折った。二人は入国場を離れた後、待機していたバンに乗って空港を後にした。二人は統営の自宅にしばらく滞在しては、また外部へ出掛けて。ユン氏は、本紙の記者の電話取材に対し、「申し訳ない。今は電話で話せる状況ではない。お話しすることがない」と言った。

二人が訪朝した事実は、北朝鮮の朝鮮中央通信が先月27日、「海外同胞が偉大なる指導者・金正日同志の霊前に弔意を表した。尹伊桑先生の夫人のイ・スジャをはじめ海外同胞…」と報道して知られた。韓国国民が無断で訪朝すれば国家保安法違反の罪で処罰されるが、二人はドイツ国籍であるため、海外同胞弔問団の資格で北朝鮮を訪問した。イ氏は平壌(ピョンヤン)にも家を持っている。北朝鮮で開催される尹伊桑音楽会にもよく顔を出すなど、北朝鮮と往来が多い方だ。

一方、二人は最近、チェ・ビョンリュル失郷民中央協議会長(82)と軍事評論家のチ・マンウォン氏(69)から国家保安法違反と誣告の罪で最高検察庁に告発された。彼らは告発状の中で「ドイツ国籍だが、憲法上わが領土である平壌(ピョンヤン)で犯罪行為を起こしている上、故尹伊桑氏が越北を勧誘したと主張している呉吉男氏を死者名誉毀損の罪で告発したのは誣告行為だ」と主張した。



toto@donga.com