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中国漁船取締りに大型艦艇9隻増強、銃器保持の元特殊部隊員投入へ

中国漁船取締りに大型艦艇9隻増強、銃器保持の元特殊部隊員投入へ

Posted December. 27, 2011 07:22,   

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中国漁船の違法操業を取り締まる海洋機動隊全員に銃が支給され、銃器使用のマニュアルも簡素化される。また、取り締まりの装備や人員の補強などのために2015年までに9324億ウォンが投入される。

政府と与党は26日、協議を通じてこのような内容の「中国漁船違法操業根絶総合対策」を設けた。今月初め、仁川(インチョン)沖合で違法操業の漁船を取り締まっていた海洋警察の李清好(イ・チョンホ)警長(41)が、中国人船員が振り回した凶器で刺され死亡した事件が発生し、世論の叱責によって講じられた措置だ。

●3本柱の総合対策

政府の総合対策は、違法操業漁船に対する△取り締まりの強化、△処罰の強化、△外交的対応の3つ柱で構成される。政府はまず、漁船を効果的に取り締まるために、西・南海岸の大型艦艇を9隻増強し計27隻とし、艦艇の人員も192人に増員する方針だ。高速ゴムボート18隻は新型に替える。

海洋機動隊員(342人)は全員を元特殊部隊に交代し、銃を支給する。銃の使用については、「生命の脅威を感じたり別の手段では公務執行が不可能だと判断される場合」、直ちに使用できるよう簡素化されたガイドラインを作成する計画だ。これまでは、銃器使用の条件と手続きが複雑で、取り締まり要員が現場で銃を使うことは難しかった。

違法操業の漁船に対する取り締まりも強化し、1億ウォンだった罰金の上限基準を2億ウォンに上方修正した。常習的な違法操業漁船に賦課される担保金もこれまでの1.5倍に引き上げられた。担保金を納付しても、無許可操業など重大な違法行為に対しては漁獲物と漁具を没収できるよう制裁を強化する。

外交的には同問題を話し合うための韓中常設の高官級協議体の設置を推進し、毎年開催される両国間の漁業クォーター交渉で、違法操業の摘発推移を操業クォーターと連動させる方針だ。27日にソウルで開かれる第4回韓中高官級戦略対話でも、同問題を取り上げる考えだ。

●カギは現場での実効性

政府はこのような総合対策のために2015年までに9324億ウォンの予算を投じ、このうち1084億ウォンを来年配分する計画だ。任鍾龍(イム・ジョンリョン)首相室長は、「違法操業の取り締まりに必要な資金が来年度の予算に編成されるよう国会と協力し、罰金の上方修正など法の改正が必要な事項も早期に処理する」と明らかにした。

今回の対策の鍵は、現場でどれだけ効果的に施行されるかだ。政府は08年にも機動隊の創設、艦艇の増加配置などを含む大々的な「海上公権力強化対策」を打ち出したが、その後も違法操業の件数は増加した。



lightee@donga.com