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「マンガは21世紀の象形文字」 日本マンガの巨匠が語るマンガの世界

「マンガは21世紀の象形文字」 日本マンガの巨匠が語るマンガの世界

Posted December. 26, 2011 07:26,   

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「21世紀は新たな象形文字の時代です。マンガは一つの絵であり、10通り以上の意味や感情を示すことができ、最高のコミュニケーション手段ですね」。(牧野圭一・京都精華大学教授)

2012年4月1日まで、京畿道高陽(キョンギド・ゴヤン)アラムヌリ・アラム美術館で開幕する第2回国際マンガ芸術祭に招かれて来韓した日本マンガ界の巨匠、牧野圭一教授(74)やイラストレーターの秋山孝・多摩美術大学教授(59)の言葉だ。2人は、「このごろ、人々が利用するイモティコンは一種の象形文字だ」と主張した。彼らは、「漢字を使っていた時とは違って、ハングルやひらがななどの記号を使うことになり、文字に感情を盛り込むことも、感じることもできなくなった。だから、イモティコンを使って感情を表現しているのだ」と話した。

マンガの発展可能性が無尽蔵な理由もこのためだというのが、2人の教授の主張だ。マンガは単純なイモティコンより、さらに強烈で多様な意味や感情を伝えることができ、21世紀の新たな象形文字になりうるうえ、民族ごとに異なる言語の限界も乗り越えることができるという。

2人は、日本の代表的知韓派の視覚芸術家といらわれている。秋山教授は、「光州(クァンジュ)デザインビエンナーレ2007」で、「東方イラストレーションポスター展、韓国・中国・日本」展示を企画した。09年は著書『イラストレーションスクール』(デザインハウス)を発売した。牧野教授は、東亜(トンア)・LG国際マンガ公募展の審査委員として04年、韓国を初訪問したあと、引き続き韓国マンガや文化に関心を示してきた。

ポスターに入るイラストを主に描いてきた秋山教授は、韓国ポスターの中で最も記憶に残る作品として、1987年の民主抗争のとき、催涙弾に打たれて倒れた故李韓烈(イ・ハンヨル)氏の姿を形象化したポスターを挙げた。

秋山教授は、「メッセージを凝縮して示す力がすごい。政治ポスターとしてはアジア最高の作品だ」と褒め称えた。韓国の伝統文化にも関心を持ち続けてきた教授は、「虎やカササギ、鯉、亀などが登場する朝鮮民画は、機転が利いている上、メッセージも入っており、表現力も豊富だ。(朝鮮民画から)多くの影響を受けた」と打ち明けた。

牧野教授は、「韓国人とマンガとはよく合っているような気がする」と言った。感情の浮き彫りがマンガの特徴だが、韓国人は日本人と違って、普段から感情をよく表現しているだけに、マンガの感情の流れを気楽に受け入れることができるという。そのうえで、「韓半島と近い四国の島、高知県出身の中にはすばらしい作家が多いが、彼らの性向は韓国人と似ており、それだけ感情の表現にも優れている」と加えた。さらに教授は、「韓国マンガ家らは創意的で、描く技も優れているため、もう少し努力すれば世界的なマンガ家になれるはずだ」と話した。



smiley@donga.com