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「28年前の判決、申し訳ない」判事が謝罪

「28年前の判決、申し訳ない」判事が謝罪

Posted December. 24, 2011 07:15,   

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「当時わが国が分断の状況で、南と北が厳しい緊張関係を維持していた点を考慮しても、被告人の人権を保障するため、裁判所が当然全うすべき責任を果せなかった感じをぬぐい切れません」

ソウル高裁刑事12部(崔在亨部長判事)は、在日同胞留学生スパイ事件に巻き込まれて国家保安法違反の疑いなどで起訴されたパク某被告に対する再審事件宣告公判で、パク被告に無罪を宣告してこのように謝罪した。チェ部長判事は、「捜査機関の不法拘禁と苛酷行為の末に容疑を認めたものと見られる」とし、「パク被告が北朝鮮の指令を受けて対南工作留学生を募集したという証拠が足りない」と話した。在日同胞で韓国で留学したパク被告は、1983年、在日朝鮮人総連合会(朝総連)が運営する学校に韓国留学生を誘致しようとした疑いで起訴されて、懲役10年と資格停止10年を言い渡され、翌年刑が確定された。

崔部長判事は、「うちの裁判部が裁判所と国を代表するわけではないが、司法府に携わっている人として当時真実をきちんと明らかにできなかったことについて申し訳ないと思う」と謝罪した。裁判を見守っていた被告人の家族と知り合いは喜びの涙を流した。パク被告は、「28年ぶりに正しい判決をして下さった大韓民国の裁判所に感謝する」と話した。

さらに裁判部は、1977年留学中に知り合いの親戚に不穏書籍を渡した疑い(国家保安法違反など)で起訴された在日同胞のユ某被告に対する再審で、「ユ被告が過酷行為によって嘘の白状をしたと判断される」とし、無期懲役を言い渡した原審を破棄して懲役2年に執行猶予3年を宣告した。



jks@donga.com