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韓中日「高いレベルのFTA」第一歩

Posted December. 17, 2011 07:52,   

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韓国と中国、日本の3ヵ国は、「高いレベルの包括的自由貿易協定(FTA)を推進する」と明らかにし、韓中日間FTA開始を宣言した。韓米、韓欧州連合(EU)間FTAに匹敵する開放レベルのFTAを交わすという意味で、早ければ来年5月、3ヵ国首脳が交渉開始を宣言する見通しだ。

3ヵ国の代表団は16日、江原平昌(カンウォン・ピョンチャン)のアルぺンシアリゾートで、韓中日FTAを巡る産官学共同研究、第7回会議を開き、研究報告所を公式に採択した。同報告書は、文章検討や閣僚会議を経て、来年5月、中国の北京で行われる韓中日首脳会議の報告される予定だ。

3ヵ国の代表団は同日、共同声明で、「韓中日間FTAは、3国に共に、経済的恩恵をもたらすことになるだろうし、実現可能だ」とした上で、「包括的かつ高いレベルのFTAを推進しながら、敏感な部分については考慮しなければならないだろう」と明らかにした。開放品目をめぐり、例外や猶予期間を最小化すべきだという意味だ。代表的な高いレベルの韓米FTAと韓EU間FTAの開放率(5年内に関税を撤廃する比重)は、それぞれ95.7%と99.6%だ。

韓中日間FTAの最大焦点になる農産物分野については、「各国が敏感性を適切に考慮し、関税及び非関税障壁を撤廃することを勧告する」と遠まわしに表現し、開放レベルの判断を、本交渉に持ち越した。また、紛争解決手続きの導入や公正取引保障など、包括的規範分野をFTAに盛り込むべきだと明記し、韓米FTAで議論となった投資家—国家訴訟制(ISD)導入の可能性を仄めかした。

韓中日間FTAが交わされれば、国内総生産(GDP)の合計が12兆3443億ドル、人口15億1780万人の世界3位の経済共同体が誕生する。しかし、交渉妥結時点を予測するのは難しい。農業保護性向の濃い日本、包括的FTAに消極的な中国、二国間FTAを好む韓国間の利害関係は複雑な上、歴史・領土紛争に漁業対立まで起こり、3国間の関係が悪化したことも、障害となっている。外交通商部・通商交渉本部の崔鉊泳(チェ・ソクヨン)FTA交渉代表は、「政治的関係の円満な国々とは、FTAがうまく進んだケースが多かった」とし、「外国的考慮がFTAの最優先要素であるだけに、現実的に(早く決着をつけるのは)容易ではないだろう」と話した。



january@donga.com