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米裁判所が三星に軍配、アップルの販売差し止め仮処分申請を棄却

米裁判所が三星に軍配、アップルの販売差し止め仮処分申請を棄却

Posted December. 05, 2011 07:54,   

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三星(サムソン)電子と米アップルの特許権争いの主舞台である米国で、三星電子が初めて勝利した。米カリフォルニア北部地裁は2日(現地時間)、三星電子のスマートフォン「ギャラクシー」3種とタブレット型端末「ギャラクシータブ10.1」の米国内の販売差し止めを求めたアップルの仮処分申請を棄却した。

判決を下したルーシー・コ(韓国名、コ・ヘラン)裁判官は、判決文で、「三星電子のスマートフォンとタブレット型端末はアップルのデザインと似ているものの、アップルはiPadのデザイン権が自社の固有の特許として権利を主張できることを示せなかった」とし、棄却理由を明らかにした。また、コ裁判官は、「三星電子の製品が販売されたからといって、アップルが取り返しのつかない被害を受けることも証明できなかった」と付け加えた。

アップルは、今年7月、三星電子の「ギャラクシータブ10.1」と「ギャラクシーS4G」、「ドロイドチャージ」、「インフューズ4G」の4つのモデルが、アップルのデザイン特許とスクローリング特許を侵害したとし、米国での販売差し止めを裁判所に要請した。

三星電子は、今回の仮処分訴訟で、「アップルのiPhoneは、装飾的な要素をすべて除き、スマートフォンの必須機能を遂行するためのデザインだけを残したにすぎない」とし、「大きな画面、スピーカーの位置などは、デザインの特許とは言えない」と主張した。これに対して、アップルは、iPhoneに固有なデザイン要素があることを示すために、製品にせずに廃棄した多様なバージョンのiPhoneのデザインを証拠として提示した。しかし、コ判事は、「スマートフォンはタッチスクリーンが基本であるため、画面はやむを得ず大きくなければならず、耳の位置のため、スピーカーは上側の位置にならざるを得ない」として、三星電子の手を取った。

特許権争いのハイライトと見られていた米国で三星電子が初めて勝利を収めたことで、アップルに押されていた形勢を反転する踏み台となった。現在まで、アップルのデザイン権と関連して結果が出た4件の訴訟のうち、1件だけでアップルが勝った。オランダ、スペイン、米国では、アップルのデザイン権の有効性そのものに疑念を示し、ドイツだけがアップルの手を取った。ドイツ市場でも、三星電子はデザインを変えた製品を市場に出す方法で対応している。アップルは、この製品に対しても販売差し止め仮処分を申請したが、審理日の12月22日まではいくらでも販売できるようになった。



kimhs@donga.com