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三星の反撃、「特許訴訟」アップルに初勝訴

三星の反撃、「特許訴訟」アップルに初勝訴

Posted December. 01, 2011 03:48,   

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三星(サムスン)電子が、アップルとの特許訴訟で初めて勝利を収めた。三星電子はこれまで、ドイツやオランダなどで相次いで販売禁止仮処分を受け、アップルに押さえ込まれてきた。しかし、今回の勝利を機に、ムードを反転させることができるようだ。

30日(現地時間)、オーストラリアの控訴審は、タブレットPCギャラクシータブ10.1のオーストラリアでの販売停止を命じた1審の判決を全員一致で覆し、「アップルが自社特許を侵害されたという論理が貧弱だ」として、「三星電子は12月2日からギャラクシータブ10.1を販売できる」という判決を下した。三星電子は、先月の1審裁判の販売禁止仮処分の決定により、オーストラリアでギャラクシータブ10.1のマーケティング活動ができなかった。

三星電子関係者は、「オーストラリアの販売およびマーケティング戦略を整備して、クリスマスシーズンの12月中旬から市場攻略に出る予定だ」と明らかにした。ひとまず、今回の控訴審では三星が勝ったが、実際に販売につながるかどうかはもう少し見守らなければならない。アップルが直ちに最高裁に上告し、販売禁止仮処分の効力を12月2日以降も維持するよう要請することが予想されるためだ。

三星電子は、アップルと全世界で行っている約30の訴訟戦で今回初めて勝利し、今後、優勢な局面が続くと期待している。訴訟戦の初期は、鋭敏な訴訟戦略を立てたアップルが勝機をつかんだ。ドイツでは、デザイン権でギャラクシータブ10.1、7.7、8.9など、事実上すべてのギャラクシータブに対する販売禁止仮処分の決定を受けた。また、オランダでは、フォトフリッキングの特許技術でスマートフォン・ギャラクシーSとギャラクシーS2を、オーストラリアでは「マルチタッチ」と「ヒューリスティック(多様な角度のタッチを垂直、水平に分析する技術)」技術で、ギャラクシータブ10.1が販売できなくなった。

三星電子は、今回オーストラリア控訴審で勝利し、オランダではアップルの技術を使っていないギャラクシーS2を販売した。ドイツでも最近、デザインを変えたギャラクシータブ10.1Nの販売を始めた。

電子業界関係者は、「アップルは、モトローラとの訴訟戦で販売禁止決定を受け、法廷争いを続けており、スペインの裁判所では、現地会社との訴訟戦でデザイン権を認められなかった」とし、「全体的な状況が、三星に有利になっている」と指摘した。

しかし、やられてばかりいるアップルでない。アップルは先月29日(現地時間)、ドイツのデュッセルドルフ裁判所に、三星が新たにデザインしたギャラクシータブ10.1Nに対しても販売禁止仮処分を申請した。三星との特許戦を反独占法問題に拡大するための努力もしている。



kimhs@donga.com