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[社説]ハンナラ党、一時しのぎの処方では台風は防げない

[社説]ハンナラ党、一時しのぎの処方では台風は防げない

Posted November. 30, 2011 03:03,   

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与党ハンナラ党が、今月9日に党の進路を摸索するための刷新議員総会を開催したのに続き、29日、再び国会議員と党員協議会委員長が参加する刷新連席会議を行った。29日の会議では、洪準杓(ホン・ジュンピョ)代表の条件付き代表辞任の発言が焦眉の争点として浮上した。洪代表は、「皆さんの多くの意見が、朴槿恵(パク・グンヘ)元代表が党代表に復帰し、刷新と総選挙を指揮すべきだということで集約され、そう決定されるなら、私は党代表と大統領候補の分離条項を停止する党憲党規を改正した後、代表から退く」と明らかにした。

洪代表が辞任するかどうかは、10・26ソウル市長補欠選挙の敗北後、論議の的になってきた。一部の刷新派議員を中心に辞任を求める声があったが、韓米自由貿易協定(FTA)批准同意案処理の政局によって埋もれてしまった。原則を重視する朴元代表の性格から見て、党憲まで改正して朴元代表が党代表を引き受けることは現実的に難しい。親朴陣営の反応も否定的だ。しかし、鄭斗彦(チョン・ドゥオン)議員ら刷新派の一部議員は、指導部の辞任と朴元代表の早期登板を求めている。鄭夢準(チョン・モンジュン)元代表も、「新しい体制が最善だ」と加勢している。指導部の交代問題をはっきりと決着させなければ、ハンナラ党の刷新議論は一歩も先に進めない。

ソウル市長補欠選挙の敗北で、ハンナラ党に背を向ける首都圏の世論が確認された。20〜40代の民心離れは深刻な水準だ。各種世論調査で、第3政党の出現を望む世論が半数を上回り、まだ出現もしていない「安哲秀(アン・チョルス)新党」の支持率がハンナラ党をリードしている。ソウル大融合科学技術大学院の安哲秀院長と朴槿恵元代表間の2者仮想大統領選対決で、安院長の優位が際立っている。野党民主党をはじめとする野党陣営は、反ハンナラ党勢力を総体的に糾合する統合に邁進している。このままでは、来年4月の総選挙と12月大統領選挙でハンナラ党の敗北は確実だ。

危機的な状況で、ハンナラ党の刷新が指導部交代といった一時しのぎの処方で終わっては、迫りくる台風を防ぐことはできない。新党の出現が可視化し、野党陣営が統合して指導部体制をつくる局面で、ハンナラ党が洪準杓代表の体制をそのまま維持した状態で政策刷新をする程度では、成功は望めない。党を壊して完全に生まれ変わるという思いで刷新しなければならない。皆が既得権を下ろし、斬新な改革で外延を拡張しなければならない。大統領選挙の構図もより競争的になってこそ、国民の関心を引くことができる。