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トヨタ副社長「トヨタはエコ技術で新興国攻略」

トヨタ副社長「トヨタはエコ技術で新興国攻略」

Posted November. 30, 2011 03:03,   

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「トヨタの今後の研究開発(R&D)は、『エコ技術』と『新興国』という二つの分野に集中されるでしょう」

トヨタ自動車のR&Dを総括する内山田竹志代表取締役・副社長は29日、東京・お台場の未来科学館で行われた東亜(トンア)日報とのインタビューで、トヨタの今後の戦略についてこのように明らかにした。

1997年、初披露された世界初の量産型ハイブリッドカー、「プリウス」の開発を主導してきた内山田氏は、トヨタのR&Dを率いる重要人物だ。

●「トヨタ、ハイブリッドで跳躍」

トヨタは同日、初量産型プラグイン・ハイブリッドカー(PHV=Plug−in Hybrid Vehicles)、「プリウスPHV」を公開した。PHVは、従来のハイブリッドカーとは違って、リチウムイオンバッテリーを取り付け、家庭向け電源でも充電できるのが特徴だ。内山田副社長は、「PHVは、運行中、エネルギーの回収だけで、電気バッテリーを充電するハイブリッドカーに比べ、電気モーターだけで走れる距離が一段と長く、燃料消費効率は、従来のハイブリッドカーより一際高い」とし、「PHVの量産を開始したのは、トヨタが世界初だ」と主張した。

さらに、「プリウスPHVは、新しいエコカー市場を切り開く引き金となるだろう」とし、「今後、トヨタは、PHVをエコ自動車の柱にして発展させていくつもりだ」と主張した。内山田副社長はハイブリッドカーの拡大課題として、燃費向上や低価格を前提したあと、「PHV技術を通じ、燃費はますます高まるだろうし、これまで蓄積してきた技術で、顧客に低価格で、ハイブリッドカーを披露できるだろう」と話した。

そして、トヨタの今後のR&D戦略と関連し、「エコ技術に集中し、来年は、通勤などの短距離運行を主要目的とする都心型電気自動車を量産する計画だ」とし、「インドやブラジルなどの新興諸国市場が浮上しているだけに、その市場の特性に合わせ、R&Dも進めることになるだろう」と述べた。

内山田副社長は、現代(ヒョンデ)自動車のハイブリッド技術力を高く評価しながらも、まだトヨタが比較的優位にあることを言明した。同氏は、「『ソナタ・ハイブリッド』に直接乗ってみたが、燃費や走行能力などでは、大変よくできていると思う』としながらも、「技術的な面では、まだまだトヨタの方が少しリードしていると思う」と話した。

●1リットル=61キロ、「プリウスPHV」

トヨタは同日、東京未来科学館で、プリウスPHVの新車発表会を開いた。トヨタは、「プリウスPHVは、燃費が1リットル=61キロに達している」とし、「リチウムイオンバッテリーで作動する60キロワット級電気モーターや1800CC級4基筒ガソリンエンジンを取り付けている」と説明した。電気モーターとエンジンとを合計した最高の出力は130馬力だ。

ただ、一般家庭向け電源で充電するためには、一種の「アダプター」である家庭向け充電システム、「H2Vマネジャー」を備えなければならない。充電には、200ボルト基準で90分ほどがかかる。プリウスPHVの日本での販売価格は320万円(約4700万ウォン=基本型基準)、H2Vマネジャーは5万2299円(約77万ウォン)だ。トヨタは、プリウスPHVを、年間6万台ほど販売する計画だ。内山田副社長は、「プリウスPHVの韓国での販売は、韓国市場の状況を見極めてから判断することになるだろう」とし、「今年、韓国トヨタ全体の販売台数の3分の1が、ハイブリッドモデルだったことを考慮すれば、遠からず、韓国市場にも披露することになるだろう」と主張した。



alwaysj@donga.com