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ダルスマン国連報告者、申さん救出問題で呉吉男氏を面談

ダルスマン国連報告者、申さん救出問題で呉吉男氏を面談

Posted November. 22, 2011 03:54,   

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韓国を訪問中の国連のマルズキ・ダルスマン北朝鮮人権特別報告者は21日、ソウル市内のホテルで、北朝鮮に抑留されている「統営(トンヨン)の娘」、申淑子(シン・スクジャ)さんの夫である呉吉男(オ・ギルナム)博士に会った。今回の面談は、国連人権理事会に提出するための報告書を準備しているダルスマン報告者側の要請によって実現された。

1時間40分間あまりの非公開面談では、呉博士家族の北朝鮮入りや単独での脱出、家族の残留経緯などについての問答がやり取りされたという。呉博士博士は、自分の本、「失われた娘たち、オ・へウォンとギュウォン」を、ダルスマン氏に手渡した。

ダルスマン氏は同日、統一部の金義道(キム・イド)統一政策協力官も会見し、申さんの問題について協議した。さらに、外交通商部や法務部、ハナウォン(脱北者の適応施設)などを訪問した後、25日の記者会見で国連の公式意見を明らかにする予定だ。

呉博士は同日、記者団に対して「国連レベルの特使が北朝鮮に直接出向き、家族を連れ出してほしい」と言い、「家族が再び一緒に暮らすことができるよう、引き続き支持してほしい」と語った。北朝鮮の耀鄹(ヨドク)収容所出身の金テジン氏(北朝鮮民主化運動本部代表)は、「収容所で、「西ドイツさん」として知られている申さんを目撃した脱北者は、韓国に自分のほかに5人もいる」とし、「証拠資料がはっきりしているだけに、北朝鮮は今からでも申さん母娘を返すべきだ」と促した。

最近、呉博士と共に、ドイツや米国を訪問した社団法人「開かれた北朝鮮」のハ・テギョン代表は、「両国政府共に協力を約束し、米国務省のロバート・キング対北朝鮮人権特使は『可能なあらゆる手段を講じるつもりだ。今後、米国と北朝鮮との当局者同士の面談が行われれば、この問題を必ず取り上げる』と語った」と伝えた。ICNKは、申さん事件を知らせるために、統営から臨津閣(イム・ジンガク)までを練り歩く国土大長征の終了日(12月10日)にあわせ、ソウルや日本で大規模な北朝鮮糾弾集会も開く予定だ。

これに先立ち、国連人権高等弁務官室(OHCHR)の請願受け付け所は18日、「統営の娘の救出運動」を行っている北朝鮮反人道的犯罪撤廃国際連帯(ICNK)側と面談し、申さん事件を正式に受け付けた。請願受け付け所は、「国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は申さん事件についてよく知っており、該当部署で適切な措置を取るよう、すでに指示している」と言い、「どの部署が担当するのが適しているのか、数週間内に返事をする」と明らかにしたと、ICNK側が伝えた。

留学生としてドイツに暮らしていた呉氏夫婦は1985年、北朝鮮のスパイ工作により、2人の娘と共に北朝鮮に渡り、翌年の1986年、夫の呉氏だけが韓国へ脱出した。



shcho@donga.com