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北朝鮮当局、リビア滞在の北朝鮮住民に帰国禁止令

北朝鮮当局、リビア滞在の北朝鮮住民に帰国禁止令

Posted October. 27, 2011 04:10,   

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北朝鮮当局の統制にもかかわらず、リビアの独裁者カダフィ大佐が死亡したことが、北朝鮮住民の間で広まっていることが分かった。北朝鮮当局は、リビアに居住する北朝鮮駐在員や労働者に一時的な帰国禁止令を下したという。

米政府系のラジオ放送「ラジオ・フリーアジア」(RFA)は26日、脱北者の話として「中国と北朝鮮を往来する貿易労働者、韓国に住む家族や親戚と電話で連絡を取る北朝鮮住民、リビアに派遣された北朝鮮労働者らによって、カダフィ死亡の知らせが北朝鮮に間接的に伝わっている」と報じた。

米国に滞在している脱北者は、「大学生だった89年にルーマニアの独裁者チャウシェスクが市民軍に処刑されたことがすぐ学校に広まり、保衛部が学校を統制した」とし、「カダフィ大佐が反政府軍に殺害されたので、北朝鮮住民に与える衝撃は小さくないだろう」と語ったと、RFAは伝えた。

このため、北朝鮮当局は、カダフィ大佐が核兵器を放棄したために西欧国家によって無惨にも死亡したという主張を展開することが予想され、核問題の解決はさらに困難になるという見方が多いと、RFAは紹介した。

北朝鮮は、リビアに滞在中の北朝鮮人民にひとまず帰国しないよう指示を与えたという。リビアのある北朝鮮人民は26日、「トリポリが暫定政府軍に完全に渡った後も、北朝鮮はリビアにいる約200人の駐在員や人民に帰国の指示を与えなかったと聞いた」とし、「北アフリカ、中東の民主化の風が北朝鮮内部に少しでも波及することを防ぐためにそうしたのではないか」と話した。リビアには主に、医師や看護師、建設労働者のほか、カダフィ政府軍の軍事訓練を支援するための軍教官も滞在していたという。

しかし、駐リビア韓国大使館関係者は、「国民評議会がリビアの伝統的な友好国である北朝鮮との関係をどうするかについて決定すらされていない状況だ」とし、「北朝鮮はリビアの事態を注視してきただろうが、帰国禁止措置は確認されていない」と話した。



taylor55@donga.com shcho@donga.com