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不出馬に傾いた李石淵氏、背景に複雑な裏事情

不出馬に傾いた李石淵氏、背景に複雑な裏事情

Posted September. 29, 2011 08:24,   

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10・26ソウル市長補欠選挙に保守派の市民社会勢力の代表として出ていた李石淵(イ・ソクヨン)弁護士が28日、「個人的な理由で出馬しない考え」であることを明らかにした。李氏は、自身を推した保守派団体代表「8人の会」に出席せず、連絡を断った。李氏は29日に不出馬の意向を発表するもようだ。

政界では、与党候補一本化の効果を出す間もなく李氏が候補登録(10月6日)を1週間あまり控えて不出馬の意思を明らかにした背景をめぐって、様々な観測が流れている。まず、自ら明らかにしたように、27日付の東亜(トンア)日報の世論調査の低い支持率が、最も大きな影響を与えたと見られる。李氏は本紙記者に対し、「出馬宣言の翌日の世論調査で低い支持率だったことを受け、『意味ある時間が経過した後、世論を見て決める』と言った。東亜日報の世論調査は、時期と信頼度から見て、意味のある結果だ。謙虚に受け止める」と述べた。一本化の時期を約1週間に控えた状況で支持率を上げることは難しいという現実的な判断もある。

「一本化ショー」に対する強い抵抗も不出馬の決心を早めたもようだ。李氏は、「テレビ討論に出れば、私のことを知ってもらえるだろうが、一本化のためのショーに映るだろう。私の所信に反する」と強調した。特に、自分を候補一本化の焚きつけ役に活用しようとすることへの反感も作用したようだ。

自分を候補に推した団体との内部衝突もあった。李氏は、「中道憲法主義者」を自認している。一方、8人会議のメンバー中には強硬保守派の人間が含まれている。李氏が23日に「予算の浪費を減らせば、無償給食を拡大することができる」という発言をしたため、会の内部で指摘を受けたという。特に、24日に印名鎮(イン・ミョンジン)牧師に会ったことに対して、「偽装保守派であることが明らかになった」という批判まで受けると、大いに落胆したという。李氏は、本紙記者に対しても、「韓国は憲法上、福祉国家を指向する。所信を変えることはできない」と主張した。

莫大な選挙費用の調達にも困難があったようだ。李氏のある側近は、「経済的負担が大きかった。朴元淳(パク・ウォンスン)弁護士の場合、寄付を受けた経験が多いが、李氏はそのような経験がない」と話した。予備候補登録の預託金1000万ウォンは推薦団体が集めたが、李氏が選挙費用に使用すると明らかにした法定選挙費用の10分の1(3億8000万ウォン)を調達する方法に苦慮した。ある側近は、「朴元淳ファンドの方式も考慮したが、できなかった」と説明した。



ditto@donga.com