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[オピニオン]シベッツ(CIVETS)

[オピニオン]シベッツ(CIVETS)

Posted September. 22, 2011 07:53,   

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欧州が世界経済の主役になったのは、「大航海時代」の15〜16世紀以降だった。それ以前は中国とイスラム圏が生産力、生活水準、交易量で欧州を圧倒した。資本主義の発展と新大陸への進出、産業革命はこのような現象を逆転させた。大航海時代を主導したスペインとポルトガルに続き、オランダ、フランス、イギリスが次々と富国に浮上した。「日の沈まない帝国」英国の主導権は、20世紀、2度の世界大戦を経て米国に渡された。

◆21世紀に入り、米国経済の相対的衰退が明確になってきている。「パックスアメリカーナ」崩壊の信号弾とも言える米国同時多発テロから約2年後の03年10月、米投資銀行の「ゴールドマンサックス」は、「ブリックス(BRICs)に注目せよ」と提案した。従来の経済大国の米国、欧州、日本の不振とは対照的に成長が目立つブラジル、ロシア、インド、中国の新興4カ国の英文の頭文字を取った新造語だ。今年に入ってからは南アフリカ共和国を追加したBRICSという言葉も使われた。米経済学者のヌリエル・ルービニは、従来のブリックス4カ国に韓国を含めたBRICKという表現を使った。

◆米ウォール・ストリート・ジャーナルが世界経済の新しい成長エンジンになる国としてシベッツ(CIVET)、つまりコロンビア、インドネシア、ベトナム、エジプト、トルコ、南アフリカ共和国の6カ国を挙げた。これらの国は人口構成が若く、天然資源が豊かで内需を中心に成長性が高いことに同紙は注目した。反面、人口構成が若いこと以外に共通点がないという批判も出ている。

◆南北分断後、共産勢力の南侵戦争で廃墟と貧困の地に転落した韓国が半世紀で収めた経済的成功は世界史の中でも奇跡に近い。中央銀行の韓国銀行のキム・ヨンベ経済統計局長は、「人口2000万人以上の国の中で1人当たりの国民所得が2万ドル以上の国は約10カ国に過ぎない」と話す。圧縮的発展で生じた一部の問題を過度に誇張して、客観的な成功の歴史を蔑ろにするのは、知的にも道徳的にも怠惰であるか卑怯であるということだ。しかし、「国別経済五輪」では永遠なる勝者も敗者もない。これから国民、企業、政府、政界の出方次第で、韓国の経済的位置は真のメジャー国に浮上することも、逆にまた墜落することもあり得る。

権淳活(クォン・スンファル)論説委員 shkwon@donga.com