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原材料購入→生産→販売→輸出ワンストップ型の偽ルイヴィトンが摘発

原材料購入→生産→販売→輸出ワンストップ型の偽ルイヴィトンが摘発

Posted September. 22, 2011 08:30,   

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「偽物」のルイヴィトンの鞄を作り、国内外で販売してきた犯罪者グループが、税関によって摘発された。彼らが作った偽のブランド鞄は、本物とほとんど区別のつかない、「特A級の偽物」で、1個当たり平均20万ウォンで飛ぶように売れた。

関税庁・ソウル税関は21日、偽のルイヴィトンバッグを生産し、不正輸出した犯罪者グループ5人を摘発し、主犯のA容疑者を商標法違反容疑で拘束、残りの4人は在宅起訴したと明らかにした。このグループは昨年4月から今年7月にかけて、本物の価格で420億ウォン分の偽物鞄2万点を作り販売してきた容疑がもたれている。

ソウル税関によると、カバン製造業者のA容疑者は、ソウル中浪区新内洞(チュンラング・シンネドン)の自宅から半径1キロ以内の住宅街や商店街に、半製品工場1ヵ所、完成品工場2ヵ所、完成品保管倉庫1ヵ所を置き、国内で生地などの原材料を購入し、カバンを作ってきた。原材料保管倉庫は、京畿道南楊州市(キョンギ・ナムヤンジュシ)に置き、観光客の多い梨泰院(イテウォン)に、販売向け倉庫を設け、日本向けに不正輸出したり、国内で流通させてきた。原材料購入から生産、国内販売や海外向け輸出までのワンストップ(One−stop)システムを備えた商標法違反犯罪が摘発されたのは、国内では初めてのこと。

残りのメンバーも、半製品や完成品製造、偽物の保管、不正輸出などを分野別に分担する個別組織の形で働いてきた。ものを送る際は記録が残らないよう、バイク便を利用し、虚偽の名前や連絡先、品名を記載した国際特急郵便で、日本向けに輸出する手口で取締りを避けてきた。国債特急郵便は、観光客らが小荷物を送ることが多く、より疑われにくいことを悪用したものだ。

実際、税関で、蓋を開けて確認する検査比率は0.5%に過ぎないというのが、税関側の説明だ。

また、偽製品の取引を隠すため、正式モデル名を使わず、「金ハヌルのピンクのジャカード」、「金憓秀(キム・へス)のシーマ四角」などのように、芸能人の名前をつけた隠語を使った。そのため、偽物の写真やカタログまで作り、相互に使用する緻密さまで見せた。

販売対象を日本人に絞ったことも特徴だ。彼らは、日本人が好む碁盤状の「ダミエ」生地の偽カバンのみを生産し、押収物約6000点を除く1万4000点は、主に日本人向けに販売した。1個の価格が100万ウォンを超える本物の代わりに、殆ど区別のつかない偽物を求める需要がそれだけ多かったのだ。

ソウル税関の関係者は、「国内での取締りは強化され、中国での人件費は値上がりし、密輸が容易でない上、韓流ブームで日本人などの韓国訪問が増加し、偽物を求める需要が増えたことを悪用した」と話した。



constant25@donga.com