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「ギャラクシータブ」販売禁止仮処分、各国メディアがドイツの判決を批判

「ギャラクシータブ」販売禁止仮処分、各国メディアがドイツの判決を批判

Posted September. 14, 2011 08:19,   

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ドイツ・デュッセルドルフ裁判所が9日、アップルが三星(サムスン)電子を相手に起こした「ギャラクシータブ10・1」の販売禁止仮処分申請を受け入れると、ドイツの有力メディア各社は我先に判決の問題点を指摘しはじめた。

ドイツのニュース専門テレビ局「NTV」は9日(現地時間)、「アップル、ギャラクシータブを食い止めるのに成功、しかし疑問の残る判決」というタイトルの記事で、「これまでのアップルのデザイン関連記録を検討すれば、デュッセルドルフの決定は理解に苦しむ」とし、「特にアップルが証拠として示した比較イメージに手を加えた事実が明らかになり、アップルのイメージも大きく傷がつけられた」と指摘した。

NTVは同記事で、「今月、ドイツのベルリンで開かれた国際家電展示会(IFA)に出席した人なら、アイパッドとデザインが似ている製品を数えられないほど多く目にしただろう」とし、「アップルは、三星がギャラクシータブを初披露するときは関心がなかったのに、三星がギャラクシータブ10.1をより薄く作り、市場で成功するかのように見受けられたとたん、訴訟を起こした」と批判した。また同テレビ局は、「三星はギャラクシータブ10.1を3月に初めて発売し、すでに多くの記事で紹介されている」とし、「アップルが7月以降、ギャラクシータブ10.1について知ったという主張は信じがたく、アップルの仮処分訴訟は、余りにも遅すぎたものであり、棄却されるべきだ」と主張した。

ドイツの最大手新聞、ランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(FAZ)も、「アップル、三星電子とタブレットを巡る法的争いで勝利」というタイトルの記事で、「アップルが、三星やHTCのタブレットPCがアイパッドと似ていると主張することは、タイヤ会社『ダンロップ』が『ブリッジストン』を相手に、丸い形のタイヤを作ることを理由に、提訴するのと同じことだ」というネット上の批判世論を引用した。

FAZは、「三星電子は今回の仮処分判決に対し、消費者らの選択権利を制限するものと反発、積極的かつ直ちに控訴することを明らかにした」とし、「今回のデュッセルドルフ訴訟は、アップルと三星との世界的な法的争いの一部に過ぎない」と紹介した。

世界最大のニュース週刊誌「タイム」も9日付発行の記事で、アップルと三星との特許及びデザイン訴訟について詳しく触れた後、「三星電子は、米国や欧州、オーストラリアなどの官僚主義的な特許庁の被害者」という主張を紹介した。これらの特許当局は、余りにも広範囲で曖昧なデザインや技術を特許として縛り、革新に向けた努力を妨害している。特許専門家のフロリアン・ミューラー氏は、「三星電子のギャラクシーラインがアイフォーンやアイパッドと外観では似ている点もあるが、アップルが技術やデザインを巡り、訴訟を過度に乱発している」と指摘した。



jaeyuna@donga.com