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キャロル米軍基地の地下水で微量の枯葉剤成分検出

キャロル米軍基地の地下水で微量の枯葉剤成分検出

Posted September. 10, 2011 07:47,   

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慶尚北道漆谷郡(キョンサンブクド・チルゴクグン)にある米軍基地「キャンプ・キャロル」で枯葉剤関連成分が初めて検出された。在韓米軍がキャンプ・キャロルにあった化学物質を1981年、米国へ移した事実も初めて明らかになった。

キャンプ・キャロル枯葉剤埋め立て疑惑を調査する韓米共同調査団は9日、漆谷郡庁で記者会見を開き、基地内41区域の地下水観測井5ヵ所の水質を調査した結果、枯葉剤成分の2、4、5−Tが検出されたと発表した。

今度検出された2、4、5−Tは、枯葉剤の主成分の一つで、韓国側の分析だけで1リットル当り0.161マイクログラムが検出された。検出地域の41区域は、当初米軍が化学物質を保管していたところで、枯葉剤埋め立て疑惑を提起した元在韓米軍のスティーブ・ハウス氏(54)の証言が事実である可能性が高くなった。

共同調査団は、「今度の検出数値は、世界保健機関(WHO)の飲用水基準のリットル当り9マイクログラムの50分の1に止まるなど、人体への影響はない」とし、「米国側の分析結果に当該成分が検出されなくて、共同の再調査を実施する」と発表した。

基地外部の地下水管井10ヵ所に対する追加調査では、1ヵ所の管井で枯葉剤成分の2、4−Dと2、4、5−Tが微量(それぞれ0.00088マイクログラム、0.00178マイクログラム)検出され、再調査を行ったが、今度は発見されなかった。しかし、4ヵ所で発がん物質のトリクロロエチレン(TCE)やテトラクロロエチレン(PCE)などが検出されるなど、管戸8ヵ所が飲み水不適合判定を受けた。

同日の記者会見で、共同調査団の米側代表を務めるバーチ・マイヤー大領は、「調査結果、米軍がキャンプ・キャロルで使用した農薬や除草剤など化学物質は1981年、米ユタ州へ移して処理した」とし、「170人あまりを調査した結果、当時化学物質に枯葉剤が混ざっているかどうかは確認できなかった」と話した。

共同調査団は、今度の調査で7月に来韓したハウス氏が「枯葉剤のドラム缶を埋めた」と新たに証言したヘリポート南側の傾斜地を調査したが、ドラム缶の跡は探せなかった。共同調査団はヘリ場の近隣地域を含め、基地内部の計83ヵ所の土壌調査結果を、9月末から10月初めの間に公開する予定だ。



jmpark@donga.com