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[オピニオン]8ヵ月のキャリア管理用長官

[オピニオン]8ヵ月のキャリア管理用長官

Posted August. 22, 2011 03:15,   

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01年8月、米連邦航空局(FAA)が、韓国の航空安全管理体制の評価を、カテゴリー「1」から「2」に格下げし、国際信頼度が引き下げられた事件があった。米国が問題を初めて提起してから、安全評価が下がるまでに2年以上かかった。にもかかわらず、韓国政府が対応できなかったのは、この期間に建設交通部長官や担当局長が5人も代わったことが大きかった。崔鍾璨(チェ・ジョンチャン)元長官は、「長官初年度は前任者が編成した予算をそのまま執行し、自分が1年間業務に携わって感じた政策は、3年目に執行することになる」とし、「1年後に辞めれば、前任者が編成した予算を執行するだけで終わる」と話した。

◆韓国の歴代政府の長官の平均在任期間は、約1年半と短い。同じ大統領制国家の米国では、大統領と任期をともにする長官がほとんどだ。長官の平均在任期間は、金大中(キム・デジュン)政府が10.6ヵ月で最も短く、金泳三(キム・ヨンサム)政府は11.6ヵ月、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府は14ヵ月だった。全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)政府はそれぞれ18.3ヵ月と13.7ヵ月だった。国家百年の計を扱う教育部長官の平均在任期間も、1年2ヵ月にとどまった。

◆任太熙(イム・テヒ)大統領室長は、「国会議員出身の長官は、9月の通常国会前に交代する予定だ」と明らかにした。後任者の人事聴聞会まで考えれば、李在五(イ・ジェオ)特任長官と陳壽姫(チン・スヒ)保健福祉部長官は在任期間が辛うじて1年を過ぎ、鄭柄国(チョン・ビョングク)文化体育観光部(文化部)長官は8ヵ月間の短命長官になる。東亜(トンア)日報は、鄭長官の人事聴聞会2日後の今年1月19日付の社説で、「鄭氏が次の総選挙に出馬するなら、10ヵ月間の長官になるかもしれない」と指摘し、「総選挙に出馬する場合、心が選挙に向かっていて、長官職を正しく遂行することは難しいだろう」と批判した。鄭氏は総選挙への不出馬を約束せず、短命が予告されていたが、10ヵ月からさらに2ヵ月も短くなりそうだ。

◆鄭氏は聴聞会で、「最も印象深い文化部長官は、朴智元(パク・チウォン)元長官だ」と述べ、当時民主党院内代表だった朴議員に媚を売った。鄭氏が朴議員に90度近く頭を下げた見返りに得た地位は、結局は総選挙出馬のための経歴管理用だったという批判を免れがたい。民心収拾用や局面転換用の内閣改造も問題だが、政治家の経歴管理用の長官任命はなくならなければならない積弊だ。

権順澤(クォン・スンテク)論説委員 maypole@donga.com