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買い物袋まで人気ブランド商品、ネットで1枚3万5000ウォンが相場

買い物袋まで人気ブランド商品、ネットで1枚3万5000ウォンが相場

Posted August. 16, 2011 08:11,   

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会社員の李さん(26・女性)は今月初め、オンラインのショッピングサイトから3万5000ウォンで「シャネルのショッピングバッグ」を購入した。李さんの「ブランドショッピングバッグ」への熱中ぶりはブランド品の鞄と変わらない。李さんは、ブランドのロゴが大きく入ったシャネルの紙バッグが、しわがよったり汚れないよう大切にし、時々外出する時に持って出かける。

ブランド人気が、ブランドのロゴ入りショッピングバッグにまで広がっている。このショッピングバッグは、ブランド品を購入した時に商品を入れる袋。シャネルやルイビトン、プラダなどは、商品を購入した際にショッピングバッグを使用し、別途販売はしない。このような「希少性」が、ブランドのショッピングバッグの人気を高めている。

現在、オンラインのブランド代行購入ショッピングモールや中古ショッピングサイトでは、ブランドのショッピングバッグが1枚あたり1万ウォンを超える価格で売られている。一般のデパートやスーパーマーケットの100ウォンの紙袋と比べ、100〜350倍ほど高い値段だ。

シャネルの場合、横61.5センチ、縦52センチのショッピングバッグ1枚につき3万5000ウォンの値がつく。ショッピングバッグを飾るリボンのひもは160センチが約1万5000ウォン、ショッピングバッグにつける花の飾りも1万ウォン以上する。売り場で包装された状態で購入するなら、6万ウォンほどかかるということになる。エルメスのショッピングバッグは、販売者が数回使ってしわになっていても、ブランドネームで2万5000ウォンくらいの値段で売られている。ルイビトンやグッチは、大きさによって1万3000〜2万ウォン、ディオールやフェラガモなどは、1万ウォンほどだ。

ブランドのショッピングバッグは、ブランド品を買った人がショッピングバッグを売りに出したり、関係者が数十枚を横流ししている。シャネルのショッピングバッグを販売したあるネットユーザーは東亜(トンア)日報の電話取材に対し、「知人が働くシャネルの売り場で、40枚ほど抜き取って売っているが、1ヵ月で30枚売れた。買い手の多くが女性だが、ガールフレンドに渡すプレゼントを入れたいという男性も購入している」と話した。女子大生のチョンさん(25)は、「ブランドのショッピングバッグを持っていれば、ブランド品を購入したような自信がつき、粗悪なニセモノではないという感じもわいてくるのでよく使う」と話した。

ブランドのショッピングバッグに続き、東大門(トンデムン)市場などではニセのショッピングバッグも登場した。ブランドロゴ入りのニセのショッピングバッグが1枚あたり1000〜2000ウォンで売られている。

専門家らは、ブランドのショッピングバッグ人気の現象が一種の「リップスティック効果(lipstick effect)」であると説明した。リップスティック効果は、不況であればあるほど低価格であるにもかかわらず消費者を満足させる商品がよく売れる現象をいう。ソウル大学消費者学科の金蘭都(キム・ナンド)教授は、「ショッピングバッグに印刷されたブランドのロゴを見てある種の癒しを受け、自分を誇示しようという心理だ。特に不況期であればあるほど、節約しつつ品位を保とうとするためこのような消費現象が強くなるのではないか」と指摘した。

一方、ブランド会社は、困惑の表情を隠せない。ある業界関係者は、「ショッピングバッグは紙が材質なのですぐにだめになるにもかかわらず、数万ウォンを払って購入するという事実に驚く。韓国だけで起こっている現象のようだ」と話した。



jhk85@donga.com