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[オピニオン]ITセキュリティ人材

Posted August. 09, 2011 03:02,   

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4月に発生した最悪の金融電算網トラブルを経験した農協が変身を図っている。電算セキュリティに5100億ウォンを投資することにし、セキュリティ人材200人公開採用計画に従って、まず40人を選抜中だ。泥棒を見た後でも縄をなわなければならないのが電算網保安だ。金融委員会は、「5・5・7」規定を作っている。金融機関と電子金融業者は役職員の5%以上を情報技術(IT)分野に充員し、IT人材のうち5%以上を情報保護分野にし、IT予算の7%以上をセキュリティ分野に使うことを義務付けるのだ。昨年、銀行の情報保護人材はIT人材の2.9%に過ぎなかった。

◆ITセキュリティ分野は、これまでまともな待遇を受けられなかった。「ソフトウェアは無料」という国内の間違えた認識のため、コンピューターワクチンを開発してシステムを守るセキュリティ事業は金儲けにならなかった。大型システム統合会社がセキュリティ管制外注を出すと、中小企業は値引き合戦を繰り広げた。しかし、今年、ハッキングや個人情報流出事故が相次いだことで、セキュリティ分野を眺める視線が変わった。セキュリティ大手のアンチョルス研究所の売上は、数年間700億ドルに及ばなかったが、今年は「セキュリティブーム」を追い風に1000億ウォンを突破する勢いだ。

◆ITセキュリティ人材への待遇も良くなった。金融界と大企業の充員をきっかけに、今年年俸が15〜30%ぐらい上がったという。「IT分野の中でも待遇が良くなくて、非常勤務が多い」という理由で、ITセキュリティ志願者が少なかった1〜2年前に比べたら大きな変化だ。個人情報保護法が今年9月30日発効され、個人情報保護の義務がある機関が50万から350万ヵ所へ増え、ITセキュリティ市場はさらに拡大し、人材需要も急増する見通しだ。

◆中小セキュリティ企業は、人手不足や人件費の上昇に悩まされている。そのため、中国で人件費の安い朝鮮族や北朝鮮出身にセキュリティプログラムの開発を任せる会社もある。一部は、「北朝鮮プログラマーを偽造した中国旅券で入国させて、韓国に働かせることもできる」という話まで聞いたという。IT英才を戦略的に育てた北朝鮮は、サイバー戦争能力世界5位と評価されている。いくら実力が良くて人件費が安いとしても、サイバーテロを辞さない北朝鮮のIT人材にセキュリティまで任せるわけにはいかない。北朝鮮の人民軍に我々の国防を任せるのと何が違うか。

洪権熹(ホン・グォンヒ)論説委員 konihong@donga.com