Go to contents

[オピニオン]一番良いお酒

Posted August. 08, 2011 07:54,   

한국어

1979年10月26日、ソウル宮井洞(クンジョンドン)の安全家屋で発生した朴正煕(パク・ジョンヒ)元大統領の暗殺事件で有名になった洋酒が「シーバスリーガル」だ。12年産でアルコール度数が43度のこのお酒は、今の基準からしたら、当時韓国の最高権力集団が飲むお酒にしてはややみすぼらしく感じられる。朴大統領は、マッコリにサイダーを混ぜた「マッサ」をよく飲んだほど、庶民酒も好んで飲んだ。初の国産洋酒が発売されたのは、1978年のことだ。

◆高級洋酒の代名詞「ジョニー・ウォーカーブルー」がアルコール度数を43度から40度へ下げて、9月、韓国市場に売り出す。1867年の発売開始当時、欧州と米国市場には40度で売り出したが、東洋の酒徒らが強い酒を好むことを勘案し、韓国と日本市場の販売製品に対しては43度で供給した。通常59度ぐらいの輸入ウィスキーの原液を薄くして作る国産ウィスキーの殆どが40度ぐらいということを考えれば、数十年間、それなりの差別化戦略を駆使してきたジョニーウォーカーが、だんだん薄味のお酒を飲むようになった韓国人の「口」に合わせる戦略を選んだようだ。

◆大衆がよく飲む代表的なお酒の焼酎は、30度(1960年代)→25度(1973年以後)→23度(1998年)へだんだん度数を下げ続け、00年代に入っては、20度を越えるお酒はなかなか見つからない。アルコール度数を下げるほど、販売が伸びるというのが業界の説明だ。しかし、最近発売中の16度の焼酎を飲んだ後、果たして「キャー」という言葉が出るのだろうかという感じもする。爆弾酒の「メイン」も洋酒から焼酎へ移っていく傾向だ。バランタイン30年で爆弾酒を作って飲む人が全くいないわけではないが、近頃ウィスキーは昔の流行になりつつある。

◆マッコリとワインがお酒の消費市場で占める割合が増えているのも、どうやる「健康重視ブーム」の影響のようだ。健康と翌日の体調を考慮して、薄いお酒を飲む。レッドワインは心臓に良いという話が販売を延ばしている。しかし、マッコリのアルコール度数は76〜7度、ワインは7〜13度ぐらいある。薄いと言ってもお酒だ。低い度数のお酒でもたくさん飲むと、強いお酒を少し飲むことより健康にもっと致命的である可能性もある。やめられないのなら、最も良いお酒は「節酒」だ。

ハ・テウォン論説委員 triplets@donga.com