Go to contents

個人情報漏えいにもネットユーザー無神経、急がれる制度改善

個人情報漏えいにもネットユーザー無神経、急がれる制度改善

Posted August. 03, 2011 03:13,   

한국어

「心配ですが、どうやってそれを全部変えれというんですか」

会社員のハン・インスクさん(35)は、「しきりに変な文字メッセージが入ってくる」と話した。先月26日、SKコミュニケーションズに保存された国内ネチズン3500万人の個人情報がハッカーの攻撃によって丸ごと流出してから1週間後の出来事だ。ハンさんは、マスコミの報道どおり、この会社が運営するネイトやサイワールドはもちろん、ネイバーやダウムの暗証番号も変えた。しかし、それが全部ではなかった。記者が聞いた。「オンラインショッピングはしないんですか」ハンさんが答えた。「あ、ジーマーケットも利用するし、オークションやイエス24も利用しているんですが…」

殆どのネチズンが複数のウェブサイトで同じIDと暗証番号を使う。しかし、最悪の情報流出事故にも関わらず、これを全部変える場合はほとんどない。今年だけで3月のディドス(DDoS・分散サービス拒否)攻撃、4月現代(ヒョンデ)キャピタル個人情報流出および農協金融電算網マヒ事態などが続き、自分の個人情報を守る意思が無くなかったからだ。

主婦のイ・スミンさん(32)は、「ここ数年で数え切れないほど個人情報流出事故が発生しているため、どうせ私の住民登録番号や電話番号などは随所に漏れているはず」とし、「ただボイスフィッシング(電話詐欺)に騙されないように気をつけている」と話した。

個人情報保護専門家のKAISTのムン・ソンチョン教授は、「人々が個人情報を保護しなければならないという必要に無感覚になったのが、最近の相次ぐ情報保安事故の最も大きな問題だ」と指摘した。

現実的な困難も大きな理由だ。韓国のネチズンは通常、数十〜数百のインターネットサイトに加入している。自分がどのようなインターネットサイトに加入しているかさえ覚えていない場合がほとんどだ。放送通信委員会は暗証番号を作る時、英文字の他に数字や特殊文字(&、*など)も混ぜて長い秘密番号を作れと勧めるが、このような番号を一々覚えるのは事実上不可能だ。

このため、最近は暗証番号を代わりに覚えてくれるソフトウェアが人気だ。「ワンパスワード(1password)」や「ラストパス(lastpass)」のようなソフトウェアが代表的だ。一種の「暗証番号金庫」であるわけだ。このようなソフトウェアもハッキングされる可能性はあるが相対的に安全だ。

企業が個人情報の収集を減らすのが最も重要だという指摘もある。ムン教授は、「事故を防ぐのも重要だが、根本的に事故を無くすために、法律から改正して住民登録番号のような個人情報をインターネットで入力する必要がないように仕掛けなければならない」と話した。



sanhkim@donga.com