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1分休憩、練習は11時間 Kポップの産室、本紙記者が体験

1分休憩、練習は11時間 Kポップの産室、本紙記者が体験

Posted July. 30, 2011 03:33,   

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少女時代、2PM、ビックバン、KARA…。彼らにも明日が保障されていない研修生時代があった。世界の舞台で活躍しているアイドル歌手たちが、涙の記憶しかないという研修生生活を、東亜(トンア)日報のインターン記者2人が体験した。

キム・テウォンさん(23)はロックバンドのギターリストとして、チュ・ヒョソンさん(20)はボーカルとして大学生のバンド活動をした経験がある。ソウル市江南区清潭洞(カンナムグ・チョンダムドン)のある芸能事務所の練習室で、研修生として11時間のトレーニングを受けたあと、腰を伸ばすことができなかった。

「筋肉の細胞一つひとつが悲鳴を上げるような思いでした」

●90度のお辞儀にハイヒールでのダンス練習

古びた練習室に入ると、掃除をしていた研修生6人が腰を90度直角に折り曲げ、室内に響き渡る声で挨拶した。「アンニョンハセヨ!」。黒の袖なしのシャツと短パンで揃えた6人は、頭が床に着くくらいに腰を曲げた。噂でだけ聞いていた「フォルダー型挨拶」だった。

正午からヨガに似た動作でワームアップをし始めた。午後1時、振付師が到着。本格的にダンスの練習が始まろうとした頃、初めて練習に参加した二人は、すでに足がぐらついていた。振付師の指導に従ってストレッチをしたが、筋肉が裂けるような痛みを感じた。気合でやらされる「四つん這い」は頭と足が直角になった姿勢で、2分を絶えなければならない。クランチは1秒に1回ずつで計16回を、9セットを繰り返される。

「四つん這い」は20秒も持たなかったし、クランチは1研修生たちが3、4回する間に1回しかできなかった。

再びダンスの練習が続いた。目で追うだけでも手に負えない振付師が見せる難易度の高い動きを、研修生たちは一糸乱れることなく見事に真似ていた。講師に間違った部分を指摘されると、即座で「分かりました!」と答えるだけだった。

ブリトニー・スピアーズの楽曲に合わせて本格的なダンス練習を行うときは、ハイヒールを履かされる。講師は「自分が一番セクシーだと思え」と注文したが、10センチ高さのヒールを履いていると「転倒しまい」と意識することだけで精一杯だった。すべての動作を軽くこなしている研修生たちを見る絶望感を感じる。

「ああ、なんて軟弱な体力だろう」

●ダイエットに疲れ、食べる話で花咲く休憩時間

この日会った研修生たちは、18〜23歳で研修生の経歴は3〜5年だった。一番下の研修生は高校生だったが、学期中にも午前だけ学校に通って、午後は練習室漬けになる。

研修生たちは、日曜を除いて毎日正午から午後11時まで、練習室でダンスと歌、そして日本語を習う。休憩時間は、夕食時間の1時間と練習の合間の1、2分が全部だ。日曜は「死体になってずっと寝転ぶ」と言う。友達に会う時間も、家族と会話をする時間もない。

だが、「一番しんどいことは?」と聞くと、6人全員が「ダイエット」と答えた。練習室には、夕飯の弁当の他には、食べ物は持ち込み禁止だ。弁当の中身をみると、ゆでたチキンの胸肉にミニトマト3、4個、牛乳200ミリリットル1本が全部だった。これ以外の食べ物を食べているところを摘発されると怒鳴りつけられる。

●月末のテストが待ち遠しい

ダンスの練習が終わるとボーカルレッスンが続く。練習曲はバブルシスターズの「悪夢」。研修生たちは手を使いながら、それぞれが担当するパートの音を出してみた。ボーカルレッスンを終えると、一人ずつ録音ブースに入って伴奏に合わせて歌い始めた。

バンド活動の経験があるので、歌には自信があった。ところが、ヘッドセットから流れてくる伴奏が馴染まなかったし、自分一人で拍子を合わせようとするとなかなかうまくいかない。

録音した自分の歌声を聞いて気づいた。「自分って、思ったよりも全然歌が下手なんだ」と。講師に「音程だけぶれずに歌ってみて」と言われて、録音をやり直した。拍子を逃した部分は、コンピューターで嘘みたいに調整ができた。

研修生たちが首を長くして待ちわびるのが「月末のテスト」の日だ。 事務所の代表と職員たちの前で、これまで磨いてきた技量を試される日だが、ここでデビューのスケジュールが決まったり、溶け込めていない研修生を落としたりする。

「月末のテストを通じて伸びることもできるし、またデビューの見込みも占うことができるんです」



kej09@donga.com