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[社説]洪水の被害減らした4河川事業、支流も整備すべきだ

[社説]洪水の被害減らした4河川事業、支流も整備すべきだ

Posted July. 25, 2011 07:23,   

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東亜(トンア)日報が漢江(ハンガン)、洛東江(ナクトンガン)、栄山江(ヨンサンガン)、錦江(クムガン)の4河川地域に対して専門家たちと現場調査を実施した結果、4河川事業が洪水の危険度を下げていることが明らかになった。河床の分厚い堆積層を浚渫し、河川の水位を下げたからだ。中央災難対策本部によると、降雨量が多かった先月22日から今月16日まで、1600億ウォンの財産の被害が発生した。同じくらいの降水量を観測している1998年と06年の10%に当たる水準だ。河川の生態系の変化や濁度でも危険要素は見つからなかった。

現在、4河川事業の工程は予定通り進められており、年末には本流の大きな枠組みが完成する。洛東江の8つの堰のうち、最上流地域にあるサンジュ堰工区は、浚渫や堰建設の工程が98%まで進んでいる。渇水期には小川ほどの流量しかなかった川に十分な流れができ、川に相応しい流量を取り戻した。

4河川事業は、水害防止と水量の確保という成果を収めたが、支流まで整備してこそ、名実共に事業の効果を期待することができる。環境運動団体は、4河川事業が逆行浸食(本流と支流の落差が大きくなり、河床と川岸が削れらる現象)を起こすと主張している。実際、4河川の一部の支流では、今回の集中豪雨のとき流量が増え、流速が早くなったため、河床が掘り起こされて堆積層ができた。浚渫作業が終わったところに土砂が流れ込み、浚渫をやり直さなければならない事態も生じた。

4河川の水質改善費用が2兆2000億ウォンに上るが、支流から汚れた水が流れ込めば、本流の水質改善は意味を持たなくなる。全体浚渫費用の10%にあたる5000億ウォンあまりを毎年、再浚渫に投入しなければならなくなると指摘する声もある。23日、サンジュ堰工区で会った金寛容(キム・グァンヨン)慶尚(キョンサン)北道知事は「70もある洛東江の支流を急いで補強しなければ、侵食や再堆積、水質汚染などの副作用を避けられなくなり、エコ水辺生態公園の造成も難しい」と懸念を示した。漢江、栄山江、錦江も同じ悩みを抱えている。

全5500キロに及ぶ4河川の支流を整備するのに最大で20兆ウォンがかかると試算されている。地方の河川整備の責任は地上自治体にあるが、財政自立度の低い自治体が費用を当てるのは事実上不可能だ。予算を一度で支援するのが難しいのなら、整備が急がれるところから優先順位をつけて段階的に推進する必要がある。今年4月、大統領直属の地域発展委員会は、李明博(イ・ミョンバク)大統領に「支流改善基本構想」を報告しようとして延期したことがある。4河川事業を成功裏に締めくくるためには、支流整備計画と財源調達対策が設けられなければならない。