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韓国政府、北朝鮮のデジタル放送への転換を支援

韓国政府、北朝鮮のデジタル放送への転換を支援

Posted July. 21, 2011 03:09,   

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北朝鮮がアナログ地上波放送からデジタルへ転換するという考えを示した中で、政府がその転換事業の支援する可能性について検討している。

放送通信委員会(放通委)の「北朝鮮地上波テレビのデジタル転換研究チーム」は20日、ソウルの某所で非公開で会議を開き議論を進めた。この研究チームは北朝鮮が今年始め、国際電気通信連合(ITU)にデジタル放送転換支援を要請し、ITUがこの内容を政府に知らせてきたことを受け設置された。

放送と北朝鮮専門家10人からなるこの研究チームは、先月初会議に次ぐ2回目の会議で、北朝鮮の放送システムの現状やデジタル転換方式、規模などについて話し合ったとされる。しかし、解決策を見出し難い難題が次々と提起され、進行は困難を究めたという噂だ。

最も大きな足枷は、北朝鮮の送信システムが南韓とは違うということだ。アナログでは南韓のNTSC方式とは違うPAL方式を使ってきた北朝鮮は、デジタル放送でも南韓の米国式(ATSC)の代わりに欧州式を要求してくる模様だ。研究チーム内では「未来における統一以後の放送システムの統合を考慮すれば、南韓方式のシステムで支援するのが筋だ。南韓と違う放送システムの構築に巨額を投入するのは適切でない」という反対の声が上がっているという。

巨額を投資してデジタル放送への転換を支援しても、これは北朝鮮の体制宣伝用に悪用されるだけという指摘も出ている。北朝鮮はテレビを通じ、金正日(キム・ジョンイル)、金正恩(キム・ジョンウン)親子を褒め称えるか、後継世襲を正当化する番組を流し、その内容も厳しく検閲している。

このような問題点にも関わらず、放通委はこれに関する議論を続ける方針だ。一部では政府が今後南北対話の再開の可能性を開き、そのための交渉カードとして北朝鮮のデジタル放送転換への支援を準備しているのではないか、という分析も出ている。



lightee@donga.com