Go to contents

テクノマート揺れ、フィットネスの集団的跳躍運動が原因

テクノマート揺れ、フィットネスの集団的跳躍運動が原因

Posted July. 20, 2011 08:54,   

한국어

「もし、このように高層オフィスビルにフィットネスセンターが入居していて、リズムに合わせて運動をするケースが多ければ、今後、オフィスビルの設計基準も見直す必要があると思います」

大韓建築協会を通じて建物の安全診断に参加した総責任者である檀國(タングク)大学・建築工学科のチョン・ラン教授(写真)は、「今回の揺れは、建物固有の垂直方向の振動数と12階のフィットネスセンターでのテボ(跆拳道やボクシング、エアロビックをあわせて作った運動)の垂直方向振動数とが一致し、共振現象が起きて生じたことだ」とし、「テクノマートのようなオフィスビルは普通、公演会場とは違い、垂直方向で跳躍することが少ないと見ていて、水平方向の振動数のみを、ビル設計の際に参考にしている」と述べた。チョン教授は当初から、フィットネスセンターでの集団的「跳躍運動」により、揺れが発生したと主張してきた。

また、チョン教授は、「このような揺れが起きる可能性は大変少なく、起きるとしても建物の安全性にたいした影響はない。ただ、ユーザーらが揺れを感じ、不便を強いられる余地はある」とし、「三豊(サンプン)デパートの崩壊の記憶が残る市民らが不安を感じ、事態が拡大したようだ」と述べた。ただ、安全性のほか、ユーザーらの便宜までを考慮する最近の建築傾向にあわせ、垂直方向の振動数も参考にするよう、現在の高層オフィスビルの設計基準を見直す必要があるという。

チョン教授は、三豊デパート崩壊事故の原因究明鑑定団の監査役を務め、事故当時、原因究明に参加した経験がある。チョン教授は、「コンクリートで建設された三豊デパートと、鉄骨で建てられたテクノマートとの場合は、完全に異なる。鉄は柔軟性の大きい素材であり、揺れがあっても、元の状態に戻り、建物に大きな問題は起こさない」と説明した。



iamsam@donga.com