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冬季スポーツの国家代表常備軍、国の支援は「フィジカル練習」の5週間だけ

冬季スポーツの国家代表常備軍、国の支援は「フィジカル練習」の5週間だけ

Posted July. 20, 2011 08:54,   

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平昌(ピョンチャン)で2018年冬季五輪が行われる。金色の見通しと希望に満ちた未来を語る声があちらこちらから聞こえてくる。ところが、肝心の18年平昌を輝かせるべき有望株の将来は暗いばかりだ。

スノーボードの有望株、チョン・ヘリム(15=軍浦スリ高)、ユリム(12=ダンウォル中)姉妹を9年間サポートしている父親のチョン・ソンヨプさん(41)のインタビューを再構成して、非人気冬季スポーツの現実に迫った。

「最初は趣味で教えました。2人とも滑りが上手で、何度も1位だったので、勉強よりは運動が良いと考えて本格的にやらせました。もちろん、子どもたちも喜んでいました。スノーボードを始めてヘリムが9年、ユリムが7年になります。上の子の種目はスノーボードアルパイン部門で、下の子の種目はスノーボードハーフパイプです。

ヘリムとユリムの成績を見ていると、気分が良くなります。ヘリムは女子最年少国家代表常備軍で4部門で国内1位です。世界ランキング38位で、6段階さえアップすれば、五輪に出場できます。ユリムも凄いです。現在、4年連続国家代表有望株に選ばれました。国内では右に出る者がいないんです。冬の全国大会など、国内大会でずっと1位をとってきました。

2人の娘の良い成績とは別に、大きな悩みがあります。非人気種目なので、支援もあまりなく、費用をやり繰りするのが大変です。ヘリムは支援がもらえる代表チームに入りたがっていますが、代表チームのエントリーそのものに女子がいません。常備軍には支援が殆どないです。昨年、ヘリムは12度国際大会に出場しました。全て私の財布から費用が払われました。一度の出場に500万ウォン以上がかかるため、3〜4つの大会をひっくるめて出場します。1年過ぎたら、取っておいたポイントが消滅するので、世界ランキングを維持するためでも毎年国際大会に出場しなければなりません。

装備代もバカになりません。ユリムは昨年から国内会社から装備をスポンサーしてもらっていますが、スノーボードでも非人気のアルパインをやっているヘリムはスポンサーもありません。

常備軍は体力練習5週をやらせてくれ、有望株は1年に30万ウォンの支援金をもらえます。しかし、1年に1人当たり数千万ウォンのお金がかかる状況で、何の役にも立ちません。私と似たような状況の親もお金がかかりすぎて途中で諦めています。現在はスノーボード選手は20人もいません。これも7年後には何人の選手が生き残っているか誰も分かりません。まず、2014年のソチ冬季五輪で尽力をつくさなければなりません。そうしてこそ、さらに4年間の支援が約束されるはずですから。それでも、2018年に子どもたちが活躍できたら、親として後悔は残らないと思います」と述べている。



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