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具滋暻LG名誉会長「大学の一流化が国の一流化につながる」

具滋暻LG名誉会長「大学の一流化が国の一流化につながる」

Posted July. 20, 2011 08:54,   

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韓国の産業近代化の主役である故具仁会(ク・インフェ)LGグループ創業者は日ごろから人材育成の重要性を数え切れないほど強調した。「企業は人がやるもの。人を育てることが、すなわち企業を育てることだ」「責任を取れば人はベストを尽くすことになっている。最善を尽くすという熱意さえあれば育てろ」などの語録を残した。いわゆる「人材第一論」だ。

「人和のLG」という経営理念を初めて作った創業者は、LG化学の前身である「ラッキー化学」時代、長男の具滋暻(ク・ジャギョン)LGグループ名誉会長に工場の雑用手伝いを指示するなど、現場教育を強調した。「下回りの仕事から学んでこそ、その方面の真のプロになり得る」というのが持論だった。具創業者は、亡くなる直前の1969年、持続的な人材経営の考え方を定着させようと、自身の雅号「蓮庵」を取って「LG蓮庵文化財団」を立てた。

このような具創業者の考え方は、具滋暻名誉会長にそのまま引き継がれた。具名誉会長は18日、ソウル汝矣島(ヨイド)のLGツインタワーで行われた「蓮庵海外研究教授の証書授与式」に出席して、改めて人材育成の哲学を強調した。

具名誉会長は、1973年に学校法人「LG蓮庵学園」を設立したのに続き、畜産専門学校の「天安蓮庵大学」と工業専門学校の「蓮庵工業大学」を相次いで設立。経営から引退した1995年からLG蓮庵文化財団の理事長を務めている。LGは、これまで二つの大学に2500ウォンを支援している。

具名誉会長は、忠清南道天安市ソブッ区成歓邑(チュンチョンナムド・チョンアンシ・ソブック・ソンファンウプ)に位置する天安蓮庵大学の近くにある農場で農作業を営みながら、伝統食品の開発に熱中している。蘭と盆栽、キノコを栽培しながら味噌、チョングッチャン(韓国風納豆)などの伝統食品の研究にも熱心だという。その一方で、今も毎週月曜の午前には、LGツインタワーに出勤して、LG福祉財団とLG蓮庵文化財団、LG蓮庵学園など公益財団の業務に当たっている。

同日、海外研究教授の証書授与式に出席した具名誉会長は、30人の教授に、それぞれ3000万ウォンの海外研究費を支援した。LGは、今まで600人あまりの教授に計180億ウォンの研究費を支援している。

具名誉会長は、授与式で「LGはわが国の大学の発展と世界化、人材育成、産業発展にプラスになると信じて、この事業を続けている」とし、「わが国の大学がこの20年間、まぶしい発展と成長を遂げる中で、LGが微力ながらお役に立ったのなら、大きなやり甲斐を感じる」と話した。

さらに研究費が支給される教授たちに「自身の研究分野で『世界一』を求めて欲しい。それでこそ、皆さんが携わっている大学も一流になれるだろうし、皆さんが教える学生が一流の人材になるだろうし、進んでは我が社会と国も一流になることができる」と強調した。

今年、研究費支援対象に選ばれたチャ医科大学・医生命科学科のペク・グァンヒョン教授は、世界で初めてがん治療に決定的な役割を果たす酵素遺伝子を発見した。延世(ヨンセ)大学天文宇宙学科のイ・ソグヨン教授は、楕円銀河内の惑星の生成にブラックホールが影響を与えることを初めて解明。また、世界3大人名事典であるマクイス・フーズフーや英国の国際人名センター(IBC)の「21世紀の優れた知性人2000人」、米国の人名情報機関(ABI)の「21世紀の偉大な知性たち」に同時に掲載された江原(カンウォン)大学・電気電子工学科のパク・スンヨン教授も含まれた。

今回の研究費支援事業には、75大学の231人の教授が応募し、7.7倍の高い競争率を記録した。



sukim@donga.com