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エルメスに続き、シャネルも値下げへ 「関税撤廃分を反映」

エルメスに続き、シャネルも値下げへ 「関税撤廃分を反映」

Posted July. 19, 2011 07:30,   

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韓国・欧州連合(EU)間の自由貿易協定(FTA)発効以降、エルメスに続きシャネルも値下げに踏み切ることにした。

シャネル側は18日、「韓EU間FTA発効に伴う関税撤廃分を衣類、ハンドバックなどファッション関連商品の値段に反映させる」とし、「7月船積みされる商品から適用される予定だ」と発表した。シャネルの関係者は、「『値下げ』ではなく、関税撤廃分を『反映』したという表現が正しい」と強調した。

今月1日から発効される韓EU間FTAは、欧州産衣類や靴(13%)、革のかばん(8%)に課されていた関税を即時撤廃するように定められている。シャネル側は企業方針から具体的な値下げの幅については触れなかった。エルメスの革製品に適用される平均値引率5%を基準に推算すると、シャネルのベストセラーハンドバックの「クラシック・キャビア・ミディアム」は579万ウォンから550万ウォン、「2.55ヴィンテージ・ミディアム」は639万ウォンから607万ウォンへそれぞれ下げられる。

FTA発効直前または直後に値上げした主要ブランドは、ルイヴィトン、シャネル、プラダなどだ。6月末、一部商品の価格を4〜5%引き上げたルイヴィトンは18日、「当時の引き上げ決定はグローバルマーケティング戦略によるもので、FTAによる価格変動計画は現段階ではない」と伝えた。7月1日、2〜3%を引き上げたプラダも、「本社の決定を待っている。現段階での決定事項はない」と話した。

シャネルは生産地と船積地がいずれもEU地域であるため、FTA発効による利点を享受できるはずだが、5月、一部のハンドバックの価格を25%まで引き上げ厳しく批判された。シャネル側は、「エルメスの値下げ決定に影響されたわけではなく、長い間議論してきた結果だ」と主張した。あるデパートのブランド館の関係者は、「ブランド品の中には非関税地域のスイスや欧州ではなく、香港から輸入されるブランドが多く、値下げに乗り出すブランド品は多くないと見られる」と語る。

シャネルとエルメスの値下げ決定は、高いほどよく売れる「ブランド品経済学」から見ると、かなり異例の事態と言って良い。これを機にブランド品が全般的に安くなり、ブランド品の消費層が大衆化するという見通しが早くも出ている。しかし、今回の値下げは、FTAによる「一時的な効果」であるだけで、ブランド品メーカーが先を争って追求するプレミアム化戦略に影響を与えないものであると業界は予想している。

トレンドコンサルティング会社PEINのイ・ジョンミン理事は、「中・長期的に新商品の発売などに合わせ、価格を引き上げる高価作戦を駆使するだろう」と予想した。



bright@donga.com