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平昌五輪、「観光五輪」の先決課題はインフラの補強

平昌五輪、「観光五輪」の先決課題はインフラの補強

Posted July. 16, 2011 08:42,   

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#シーン1〓江原道平昌(カンウォンド・ピョンチャン)冬季五輪選手村の食堂。韓食コーナーは連日売り切れだ。各国の選手は甘ったるい焼肉、辛いユッゲジャン(牛肉と野菜を煮込んだ辛味のスープ)の味に魅了される。平昌は韓食を世界に知らせる空間になる。

#シーン2〓冬季五輪の期間中なのに平昌の夜は寂しい。外国人観光客が試合が終わるや否や周辺都市へ移動する。気楽に楽しめる空間を見つけ難いからだ。

18年冬季五輪が開かれる平昌で見ることになるかも知れない極と極の仮想風景だ。残りの6年7ヵ月間、解決すべき課題だ。平昌招致委は、休養レポーツと地域ブランドを活性化し、五輪施設の四季体験型パッケージの活用などで観光産業を発展させるという構想を持っている。平昌招致委は、17年までに10万室の客室を確保する予定だ。しかし、問題は、外国人が投宿できるほどの特急ホテルが絶対的に足りないということだ。平昌が18年冬季五輪の遺産として残るためには、競技外的なインフラの強化が欠かせない。

●問題はインフラ

朴宰完(パク・ジェワン)企画財政部長官は13日、「平昌の冬季五輪招致で、観光産業育成の良き契機が作られた。しかし、宿泊など、観光インフラが相変わらず足りなくて、改善が必要だ」と話した。

韓国を訪れた外国人は、毎年増加傾向を見せている。1975年、外国人訪問客は63万人に過ぎなかったが、ソウル五輪が開かれた1988年には234万人、韓日ワールドカップ(W杯)が行われた02年には534万人を越えた。昨年は879万7658人で1000万人時代を目前に控えている。

しかし、平昌は外国人にとって「知られざる島」に等しい。ソウル、釜山(プサン)、済州(チェジュ)に比べて認知度が低い。韓国文化観光研究院が昨年、韓国を訪問した外国人1万1995人を対象に調査した「外来観光客実態報告書」によると、韓国旅行で印象深い訪問地はソウルに集中された。明洞(ミョンドン)が14.1%で最も多く、南山(ナムサン)、東大門(トンデムン)、南大門(ナムデムン)、ロッテワールド、仁寺洞(インサドン)などが10位内に入った。

反面、18年冬季五輪が開催される江原地域は、ベ・ヨンジュンが出演したドラマ「冬のソナタ」の撮影地の春川南怡島(チュンチョン・ナムイソム、1.5%)が16位に上っただけだ。雪岳山(ソルアクサン、1.2%)、龍坪(ヨンピョン)フェニックス、ビバルディ・パーク(1.1%)、江陵束草(カンルン・ソクチョン、0、2%)は20位圏に止まった。平昌は順位内に入れなかった。平昌を基点にソウルから済州(チェジュ)までカバーする観光商品の開発が求められるという見解もある。

●地方特化の観光ベルトを作れ

このため、平昌と江陵周辺を観光都市へ集中的に育成すべきという主張も出ている。雪岳山一帯を再開発して、外国人が五輪と観光を同時に楽しめるようにしようということだ。

専門家は平昌の冬季五輪が成功するためには、接近性の強化とサービスの改善が重要だと強調した。漢陽(ハンヤン)大学のキム・ジョン教授(スポーツ産業)は、選手の五感を刺激しなければならないと話した。同氏は、「スキー、スノーボードなど、外国の冬季スポーツ選手は殆ど上流層だ。彼らの目線に合う高級サービスを提供したら、自然に世界へ韓国を知らせる効果があるだろう」とアドバイスした。



beetlez@donga.com