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韓国スケートの未来、次世代有望株の育成と投資がカギを握る

韓国スケートの未来、次世代有望株の育成と投資がカギを握る

Posted July. 14, 2011 07:17,   

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昨年、バンクーバー冬季五輪ではショートトラックの他にもフィギュアとスピードスケートで金メダルを取った。韓国のスケートは、バンクーバー大会を通じて「フィギュアクィーン」の金妍児(キム・ヨナ)や、「スピードスケートの3人組」の李相花(イ・サンファ)、李承勲(イ・スンフン)、牟太釩(モ・テボム)のようなスターを誕生させた。このレベルだと、ショートトラック強国から総合スケート強国へと名刺を変えてもよさそうだ。

しかし、平昌(ピョンチャン)冬季五輪が開かれる18年に時計を進めると、将来はあまり明るくない。ショートトラックは変わらず世界最強レベルであるとは思えるが、フランス、カナダ、米国、中国など外国選手の追い上げは侮れない。特に、これらの国は韓国の先進ショートトラック技術を吸収するため、韓国人コーチを代表チームに呼び入れた。韓国はバンクーバー大会で金メダルを2個しか取れない最悪の結果を出した。中国は厚い選手層をベースに、女子ショートトラックで韓国を抜いて世界トップについた。持続的なショートトラック技術の開発と有望株の掘り出しが切実に求められる。

バンクーバー大会では金メダルを3個も獲得したが、スピードスケートのはショートトラックよりずっと深刻だ。未だスピードスケートの3人組が世界舞台で上位クラスを維持し健在だが、あとに続く選手が見当たらない。次順位選手らとの技量の差が大きく、スピードスケートの3人組が引退したら、再びスピードスケートはメダルとは遠ざかってしまうしかない。

国際規格のスピードスケート場が泰陵(テヌン)の1ヵ所しかないのがスケートの暗い未来を予告する。あるスケートの関係者は、「国内大会を行えるスピードスケート場も駐車場に変わったりしたせいで、今は春川(チュンチョン)しかない。このような状況で、地方の有望株らがスピードスケートを諦めるケースが多い」と語った。泰陵国際競技場も室内気温が低すぎて、選手らが寒さに震えながら練習せざるを得ない厳しい状況だ。

スピードスケートの選手層が薄いのは今に始まったことではないが、7年後もこのような状況だったら、良い成績を期待するのは難しい。韓国スピードスケート登録選手は日本や米国、カナダの半分にも及ばない。

金妍児の活躍を目にしながら、「第2の金妍児」を目指す有望株が増えているフィギュアスケートは、まだましな方だ。「ポスト金妍児」と呼ばれるキム・ヘジンをはじめ、パク・ソヨンら有望株らがトップクラスの技量で世界舞台へ出ていく準備をしている。しかし、女子シングルと男子シングルを除いて、フェア、アイスダンスの種目は登録選手が1人もいない。五輪開催国がフィギュア4種目の中で、2種目にだけ出場する状況になりかねない。

スケート選手らは悪条件の中でも良い成績を堅持してきた。しかし、厳しい環境と薄い選手層の問題が速やか且つ体系的に改善されなかったら、平昌で良い成績を出すのは不可能だ。大韓スケート競技連盟のキム・グァンギュ専務は、「国内登録選手が日増しに減っている。韓国スケートを担っていく次世代有望株を育てるには、政策的な支援と果敢な投資が欠かせない」と語った。



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