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ビジネスホテルで「フェイスオフ」ブーム

ビジネスホテルで「フェイスオフ」ブーム

Posted June. 27, 2011 08:31,   

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まず、ソウル明洞(ミョンドン)周辺がビジネスホテルタウンへと生まれ変わっている。来月、外換(フェファン)銀行本店の隣のワイズビルが、オフィス向けから200室規模のビジネスホテルへと生まれ変わるのを皮切りに、世宗(セジョン)ホテルの隣のチョンバンビルは8月に、明洞ミリオレ商店街の一部の階(3〜17階)も来月初頭に780室あまりのホテルへと生まれ変わり、営業を再開する。そのほか、Mプラザやサムニョンビル、チョンフィビルも、ビジネスホテルへと生まれ変わる準備をしている。これらの6つのビジネスホテルの客室だけでも約1500室の上る。

商店街とオフィスビルのビジネスホテルへの変身は、ソウルを江南(カンナム)と江北(カンブク)を問わず、活発に行われている。5月末基準で、ソウル市で観光ホテル事業推進の承認を受け、建築を控えていたり、進行中であるところだけでも20ヵ所あまりだ。ホテル級の一般宿泊施設まで入れれば、その数はさらに増える。

従来のホテル業界も、このような動きに参加している。その代表走者はロッテホテル。ロッテは09年4月、ソウル麻浦区孔徳洞(マポグ・ゴンドクドン)に、「ロッテシティホテル麻浦」をオープンし、味を占めた後、中低価格ホテル事業への投資を大幅に増やしている。ロッテシティホテル麻浦は、昨年の年間売り上げが133億ウォン、20%水準の営業利益率を上げるほど、大きな成功を収めた。ロッテは今年末、ソウル江西区放花洞(カンソグ・バンファドン)に、「ロッテシティホテル金浦(キムポ)」をオープンするのを皮切りに、13年は濟州(チェジュ)、15年はソウル瑞草区(ソチョグ)と東大門区(トンデムング)などに、ビジネスホテルを建設することを決めた。昨年、龍山区漢南洞(ヨンサング・ハンナムドン)にビジネスホテルをオープンしたインペリアルパレスホテルなど、国内有数の特急ホテル会社も相次いで、ビジネスホテル事業に乗り出す動きを見せている。

ビジネスホテル「ブーム」の直接的原因は、外国人観光客の急増だ。06年から徐々に増えつつあった外国人観光客が、09年から毎年二桁の伸び率という爆発的な成長を見せると、彼らが泊まる宿泊施設は大幅に不足した。ソウル市によると、今年の外国人訪問客の予測値は計962万人と、5万1000室ほどの客室が必要だが、ソウル市内の観光ホテルの客室は計2万7000室に過ぎない。これを受け、現在、ソウル市内の観光ホテルの宿泊シェアは90%以上で、空き部屋がほとんどないのが現状だ。

景気低迷の長期化により、ソウル都心のオフィスビルで空き部屋が増え続けたことも、ビジネスホテルのブームの一因となっている。不動産投資コンサルティング会社のCBREコリアの金ジェオ次長は、「ソウル都心では、超大型ビルの工事が増え続けており、競争力を失った中小型ビルが、ビジネスホテルで生き残りをかけている」と主張した。政府の観光ホテル建設の活性化対策も、ビジネスホテルのブームに一役買っている。政府やソウル市は今後2、3年間、ソウル市内で延べ2万7000〜3万2000室の客室が不足すると見込んで、ホテル建築基準を緩和させるなど、様々な支援策を講じている。

しかし、ビジネスホテル事業を巡る専門家らの見方は食い違っている。KB金融研究所の李ジョンア研究員は、「現在、中低価格ホテルの供給不足事態は深刻だ」と言い、「特に、中国経済の成長を受け、中国人観光客の需要が引き続き増えており、ビジネスホテルの事業展望は明るい」と語った。一方、新韓(シンハン)銀行の李ナムス不動産チーム長は、「景気の影響を多く受け、投資費の回収に長い時間がかかるホテル業の特性を知らず、後先を考えずに参入している」と主張した。実際、ソウル鍾路区(チョンノグ)のいくつかのオフィスビルは最近まで、ビジネスホテルへの転換を考慮したが、収益性がないと判断し、取り消したこともある。



comedy9@donga.com realist@donga.com