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「浸水を防げ」 地方自治体が警戒態勢

Posted June. 25, 2011 05:47,   

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24日午後、江原道洪川郡南面詩洞里(カンウォンド・ホンチョングン・ナムミョン・サンドンリ)。付近の陽徳川(ヤンドクチョン)から30メートルしか離れていない口蹄疫埋却地が、増水した川のために浸水が危ぶまれている。ここには、今年1月に口蹄疫の予防のために韓牛60頭が埋却された。毎年、大雨が降れば浸水した場所なので、住民は洪川郡に移転するよう訴えたが、受け入れられなかった。洪川地域には、前日から2日間で94ミリ(24日午後4時基準)の大雨が降り、住民は不安な夜を過ごした。同日午後には小雨になったものの、前日と同様に大雨が降っていたなら、埋却地への浸水は時間の問題だった。

11の埋却地に2万頭近い家畜が埋められた近隣の揄峙里(ユチリ)も状況は同じだ。豚約1万頭が埋められた揄峙里の埋却地は、高さが10メートルに達する墓を連想させる。何枚ものビニールやむしろで覆われたが、近付くと悪臭が漂った。近くの渓谷の水かさが次第に増し、埋却地が襲われないか心配された。

揄峙2里のチェ・ヒジン里長(61)は、「雨がたくさん降って心配だ。梅雨が終るまでは安心できない」と話した。

●危険な口蹄疫埋却地

24日、忠清道(チュンチョンド)、慶尚北道(キョンサンプクト)地方を中心に大雨注意報が発令されるなど、全国に最高100ミリ以上の大雨が降った。東亜(トンア)日報の取材陣が同日、全国の主な埋却地を点検した結果、各埋却地で被害を最小限に抑えるための総力戦が展開された。

京畿道利川市雪星面大竹里(イチョンシ・ソルソンミョン・テチュクリ)のある村。今年初め、口蹄疫で豚約2400頭が殺処分された埋却地がある場所だ。大人の背丈ほどの高さの土の上に青色の防水シートが被せられ、風で飛ばされないように砂袋約10袋が置かれていた。土の上には、ガスを排出するためのパイプが6、7本立っていた。

22日から3日間、利川地域には100ミリ近い雨が降ったが、埋却地では特に異常事態は発見されなかった。しかし、埋却地から2〜3メートルしか離れていない川が増水し、安心できない状況だ。幅1メートルほどの川は普段はほとんど水がないが、今回の雨で水の流れが速まっている。豚が埋められた一部の場所は、水路より高いところにあり、もし崩壊でもすれば、汚染事故が避けられない。

●徹底的に準備した埋却地も

1月に牛152頭とヤギ2頭が埋却された忠清北道鎮川郡梨月面沙谷里(チュンチョンプクト・ジンチョングン・イウォルミョン・サゴクリ)の埋却地の場合、今月初めに訪れた時は、大雨が降れば浸出水の流出と傾斜面の流失などが憂慮された場所だった。しかし、大雨が降った後、24日に再び訪れたが、状況は変わっていた。鎮川郡は、埋却されていた家畜の死体をすべて取り出し、近くに埋却しなおした。以前のように埋めるのではなく、200トン規模の大型プラスチックの貯蔵槽に入れた。起こりうる浸出水の流出を防ぐために、地表面をコンクリートで固め、その上に直径10メートル、高さ4メートルの貯蔵槽を設置した。豪雨が降っても浸水したり、流出することはない。

●梅雨に備えて奔走する地方自治体と政府

京畿道は22日から、2275ヵ所の家畜埋却地に対する現場査察を始めるなど、非常勤務態勢に入った。特に、大雨注意報が出された23日からは、「非常レベル1」を稼動した。「非常レベル1」は、埋却地の担当職員の50%が非常勤務する。もし、埋却地の崩壊などの事故が発生する場合、市郡に対策復旧チームが投入される。慶尚北道の場合、都内約1200ヵ所の埋却地(埋却頭数、牛5万2000、豚37万4000)のうち特別管理対象の112ヵ所に対して、地盤の強化や、水の流入を遮断する擁壁の設置や排水路の整備などの補強工事が行われている。忠清北道も、梅雨の重点管理地域63ヵ所に対して、週1、2回行っていた現場点検を毎日実施している。



zozo@donga.com sunggyu@donga.com