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中朝国境地域、北朝鮮麻薬に染まる 北朝鮮がデモ鎮圧用の装備購入説も

中朝国境地域、北朝鮮麻薬に染まる 北朝鮮がデモ鎮圧用の装備購入説も

Posted June. 22, 2011 08:31,   

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北朝鮮で鎮痛剤などの代替品として蔓延している麻薬が、中国国境付近の都市にまで流れている。最近では、噴出する内部の不満を抑え込むために、デモ鎮圧用の装備を中国から大量に搬入しているといううわさまで広まっている。

●国境を越える北朝鮮産麻薬

北朝鮮産のヒロポンなどの麻薬が中国にも脅威になっていると、米ニュース週刊誌ニューズウィークが21日付で報じた。「シスター・キム(Sister Kim)」で知られている有名な麻薬密輸犯を含む北朝鮮住民6人が、昨年中国公安に逮捕されるなど、吉林省延辺朝鮮族自治区の延吉市など北朝鮮国境付近の中国都市が北朝鮮産の麻薬に染まっているという。

脱北者のシン・ドンヒョク氏は、「アイス(ヒロポン)を売ることが、お金を得る最も簡単な方法だ。脱北者は皆、アイスについて知っている」と話した。北朝鮮にヒロポンが蔓延したのは、高価で手に入れることが難しい薬品の代わりにヒロポンを利用するためだ。

脱北者を支援する韓国のある市民団体関係者は「北朝鮮の慢性疾患者がヒロポンを利用している。ストレスや疲労解消などのためにも使われており、北朝鮮の人々にとっては麻薬というよりも日常の薬品になっている」と伝えた。

●デモ鎮圧装備、大量購入説

北朝鮮が暴動などの事態に備えて、暴動鎮圧を担当する警察組織「特別機動隊」を創設したのに続き、最近は中国からデモ鎮圧用の装備を大量に購入したといううわさが流れている。

北朝鮮が、中国遼寧省瀋陽などで中国人商人を通じて、デモ鎮圧部隊が使用する催涙弾やヘルメット、盾などを大量に購入しているといううわさが現地に流れている。北朝鮮は、基本装備のほかにも、防弾チョッキをはじめとする防護服、デモ隊の接近を阻止する障害物などの購入も打診しているという。北京のある消息筋は、「うわさだが、軍需物資である催涙弾とはいかなくても、ヘルメットや盾などを中国政府の黙認の下、密かに購入している可能性は排除できない」と話した。

北朝鮮の特別機動隊は、駅、市場、学校、公園など暴動が発生する可能性がある場所を仮定した状況別のデモ鎮圧訓練を受けているという。北朝鮮が、暴動鎮圧の警察組織を創設したのは、デノミネーション(通貨呼称単位の変更)以降、住民が抵抗を示し、集団的な傾向を見せていることと無関係ではないとの指摘がある。北アフリカ・中東発の「ジャスミン革命」も影響を及ぼしたとみえる。反政府の動きに対して、処刑など極端な対処をしてきた北朝鮮が暴動鎮圧警察組織に関心を持ったのは、軍隊を投入する鎮圧だけでは対処が難しいほど暴動鎮圧の需要が多くなる可能性を念頭に置いているという分析も出ている。

●核兵器に数千億ウォン投入

20日、国際反核運動団体「グローバル・ゼロ」が、世界各国の核兵器開発の現況と予算を分析した報告書によると、北朝鮮が今年、核兵器に支出する費用は、国防費(88億ドル)の8%である7億ドル(約7553億ウォン)にのぼる。

このうち5億ドルは、核兵器研究や開発、調達、実験、運営、維持にかかる費用と核兵器の改善、核兵器の指揮統制システム、早期警報、インフラなどにかかる費用だ。そのほかには、核兵器防衛に必要なミサイル・システムなどに使用される。



mungchii@donga.com yhchoi65@donga.co