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牛1頭売れば4年間通えた大学授業料、今は2頭売っても1年分に過ぎず

牛1頭売れば4年間通えた大学授業料、今は2頭売っても1年分に過ぎず

Posted June. 15, 2011 03:05,   

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「象牙塔」の大学が、牛を売らないと子供を通わせないとして「牛骨塔」と呼ばれた時代があった。大学授業料が高騰し、いまや、子供を大学まで卒業させようとすれば、両親の骨身が削られる羽目になり、「骨身塔」と呼ばれている。

14日、韓国銀行や統計庁によると、1975年から2010年にかけての35年間4年生国公立大学の授業料は25倍、私立大学は29倍が高騰したことが分かった。同期間、米の価格は6.6倍、家賃は10.8倍の値上がりに止まり、授業料の上昇率のほうがより激しかったことが分かる。

05年の大学授業料を100とした場合、1975年の私立大学の平均授業料は4.3だったが、1980年=11.6、1990年=27.3、00年=71.4へと上昇し、昨年は126.6まで上昇した。同期間、国公立大学の授業料も5.2から1302へと高騰した。一方、米は14.6から96の6.6倍、焼酎は11.8から114の9.6倍、タバコ(韓国産)は14.8から100の6.7倍が値上がりした。家賃が10.3から111.1へと10.8倍値上がりしたことに比べても、大学授業料の上昇の勢いは一際目立つ。

かつても、農民の全財産だった牛を売って、大学いかせるほど、大学授業料は大きな負担だった。1980年の韓国牛雄600キログラムの1頭(118万ウォン)を売れば、当時の年平均の授業料が34万ウォン台だった国公立の4年間の授業料をまかなうことができた。しかし、今年に入り、産地の雄牛の価格は300万ウォン台へと急落し、農民らは子供を私立大学に通わせるためには牛2頭を売っても、1年間の授業料を工面することが難しい。

大学授業料は、1970‾1980年代も、労働者4人世帯の月平均所得を上回るほど高かったが、当時は大学に進学する生徒は指折るほど少なく、授業料は負担になったが、投資レベルで子供を大学に行かせるだけの価値はあった。実際、1975年の高校卒業者の大学への進学率は25.8%と、4人中1人の割合で、大学の敷居を跨いだ。

しかし、1990年代に入り、大学への進学率が急激に高まり、授業料も本格的に値上がりし始めた。1989年の私立大学授業料が大学の自主的決定に任されたのが決定的なきっかけとなった。政府が口出しした高等教育機関の財政構造を、各大学総長らが自主的に決定できるようにしたのだ。

その後、大学間授業料の引き上げ率や年間授業料負担水準の差は拡大した。特に00年代以降、授業料は急激に上昇した。教科部が大学公示を分析した資料によると、00年の国公立大学や私立大学の平均授業料は、それぞれ219万ウォンと451万ウォンだが、10年はそれぞれ429万ウォンと753万ウォンへと高騰した。10年間でそれぞれ93%と68%が高騰したのだ。同期間、消費者物価指数の上昇は31%に止まった。教育専門家らは、「昨年の大学進学率は79.0%と、10人中8人が大学に進学する社会となった」とし、「大学進学が特権ではない普遍教育となり、大学を卒業しても特別な経済的利益がないのに、保護者らは高い授業料のため、骨身を削る苦しみを甘く耐えている」と主張した。



redfoot@donga.com