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「養子縁組希望児童のPR、オープンマインドで見てください」

「養子縁組希望児童のPR、オープンマインドで見てください」

Posted May. 28, 2011 03:12,   

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「ウジニ(仮名=生後5ヵ月)は、一度見れば一目ぼれするほどかわいくて、『イケメン』という噂が出たほどです。ウジニが目で笑いながら声を出すのを聞いたら、見る人も幸せになります」

27日、京畿道果川市中央洞(キョンギ・クァンチョンシ・チュンアンドン)の社団法人、韓国養子縁組広報会の事務所では、養子縁組を待つウジニを紹介する映像が流れていた。韓国養子縁組広報会が、養子縁組を希望する保護者らに対し、子供らを紹介するため、ケーブルテレビ「CBS」と共同制作した、「家庭探しのキャンペーン」に放送される映像だ。映像の長さは1分で、ナレーションはタレントの辛愛羅(シン・エラ)氏が引き受けた。

韓国養子縁組広報会やCBSは、この映像を30日から、午前7時と午後2時、午後11時の1日3回ずつ放送することを決め、同日、映像を公開した。ひとまず1ヵ月間、1日1人ずつ30人あまりを紹介し、反応がよければ追加制作して放送する計画だ。韓国養子縁組広報会のハン・ヨンヒ会長は、「養子縁組を待っている子供が増え続けている現状の中、国内養子縁組を奨励し、PRするために制作した」と説明した。

広報会側によると、生後24ヵ月未満の養子縁組待機児童は、計1800人余り。生後24ヵ月以上の児童まで入れれば、計1万7000人に上る。しかし、養子縁組の実績は足踏み状態だ。保健福祉部によると、昨年、国内養子縁組数は計1462人と、04年の1461人と大差がない。海外養子縁組は、05年の2101人から昨年は1013人へとむしろ減っている。政府が「児童輸出国」という汚名を返上するため、海外養子縁組児童数を前年度養子縁組児童数の90%と制限しているためだ。

養子縁組した小学生の娘を抱えているユ・ギソンさん(46・女)は、同日の放映会で、「私も放送に出た養子縁組待機児童を見て、養子縁組を決めた」と言い、「養子縁組をしたくても方法を知らないためにできない人も多く、効果が大きい」と話した。一部から持ち上がっている児童人権や肖像権侵害を巡る懸念については、「子供らがよい家族に会って、享受すべき幸福追求権のほうがより重要な気がする」と話した。

ハン会長も、「米国でも同様の議論があったが、政府に強い意志により、02年から養子縁組待機児童らがテレビに紹介され始め、養子縁組の成功実績が大幅に増えた」とし、「子供らがよい保護者に会えるというオープンマインドで見てほしい」と話した。



ryu@donga.com