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殷辰洙氏、早ければ明日にも取り調べ

Posted May. 28, 2011 03:12,   

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最高検察庁・中央捜査部(金洪一部長=検事長)は釜山(プサン)貯蓄銀行グループから金融監督院(金監院)の検査結果をもみ消す見返りで億ウォン台の金品を受け取った容疑で、元監査院監査委員(次官級)の殷辰洙(ウン・ジンス)氏(50)を早ければ29日にも検察庁に呼んで取り調べる方針だ。

殷氏は、釜山貯蓄銀行グループから金監院の検査結果をとりなすことのほかにも、監査院の監査結果を受けた処分を軽くしてあげ、営業停止などの致命的な処置を防いで欲しいとも頼れたという。検察は、殷氏と実兄が金洋(キム・ヤン)釜山貯蓄銀行グループ副会長の側近だったブローカーのユン某氏(拘束)を通じて3度にわたって1億〜2億ウォンの金品を受け取ったとみて捜査を進めている。検察は、殷氏が高額のダイヤモンドを受け取ったという疑惑についても、事実関係の確認を進めている模様だ。

殷氏が05年から2年間、釜山貯蓄銀行で顧問弁護士として勤務しながらも、これを隠して監査院の監査委員会審議に出席した疑惑も持ち上がっている。監査院法第15条は「監査委員は自身と関係のある人の審議には参加できない」と定めており、同法違反になるという。しかし監査院の関係者は「殷氏自身、顧問弁護士の経歴を明かしていないので事実関係を確認中だ」とし、「疑惑が事実だとしても3年前に顧問弁護士をしていたことを問題視できるかについては、もう少し検討が必要だ」と説明した。

また検察は、5000億ウォンあまりが投資されたカンボジア開発事業から投資金が海外のペーパーカンパニーなどに流れたという疑惑を確認するため、検察官1人を26日、カンボジアに急きょ派遣した。これと同時に、最高検・国際資金追跡チーム(IMIT)を通じてカンボジア捜査当局に協力要請を求める一方で、釜山貯蓄銀行グループの大株主たちの出入国記録や投資金の内訳について分析を進めているという。検察は、カンボジアでの開発事業のために大株主たちが設立した特殊目的法人(SPC)の会計帳簿や口座の内訳を確保した上で、本格的な資金の流れを追う方針だ。

ソウル中央地裁は27日、釜山貯蓄銀行グループの大株主で、ヘドン建設会長のパク・ヒョンソン氏に対する拘束令状の実質審査を行った。パク氏は、釜山貯蓄銀行グループが京畿道始興市のヨンガク寺納骨堂建築事業などに違法貸し出しする過程で、SPCを使って担保価値のない不動産などを担保として提示して貸し出しを受けた容疑がかけられている。

一方、光州(クァンジュ)地検特捜部(金昊耿部長)は27日、宝海(ポヘ)貯蓄銀行に対する検査のもみ消しの見返りで3億ウォンあまりを受け取った元検査チーム長(副局長級)の李某氏(56=KB資産運用監査役)に対して特定犯罪加重処罰法上の収賄容疑などで拘束令状を請求した。李氏は06〜09年、宝海貯蓄銀行代表のオ某容疑者(57・拘束収監)から「検査で手心を加えて欲しい」として貯蓄銀行のコーポレートカードを受け取って1億3000万ウォンを使って賄賂2億ウォンを受け取るなど全部で3億3000万ウォンを授受した容疑が受けている。

李氏は、コーポレートカードを遊行や生活費などに使い「ソウル江南(カンナム)地区にマンションを買いたいんだけどお金が足りない」として2億ウォンをさらに要求したという。検察は、これに先立って先月28日、李氏に対して逮捕令状を取ったが、李氏が事務室に出勤せず姿を晦ますと、3日、ソウル永登浦汝矣島(ヨンドゥンポグ・ヨイド)にあるKB資産運用本社の事務室に対して家宅捜索を行った。



ceric@donga.com