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「災害の前で人類はみな兄弟」 南三陸町で韓国大学生たちがボランティア活動

「災害の前で人類はみな兄弟」 南三陸町で韓国大学生たちがボランティア活動

Posted May. 27, 2011 07:26,   

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「すでに2ヵ月が過ぎ、果たして役に立つことがあるだろうかと思いました。ところが、いざ、果てしなく続く瓦礫の山を目にし、今度は、いったいどこから支援すべきかと、気が遠くなりました」

韓日民間交流団体「韓日社会文化フォーラム」所属で日本大震災被害者支援のボランティア活動に参加した李ミンウさん(20=KAIST航空宇宙工学科3年休学)は22日、宮城県南三陸町に初めて到着した時の感想をこう語った。同地域は、東日本大震災の被害が最も甚大なところの一つだ。

李さんは22日から、一緒に来た10人のフォーラムの仲間らと共に、南三陸町で地震被害からの復旧へ向けたボランティア活動を行っている。李さんと共に来たボランティアらは、ほとんどが大学休学中の学生や就職活動者たちだ。李さんは3月14日の地震発生直後から、ボランティア団体の結成に取り掛かったものの、日本大使館側が要求した「寝食の自主的解決や日本語が堪能」などの条件や、日本国内でバス貸切などの問題のため、2ヵ月が経ってからようやく現地入りすることができた。

彼らは、自費で1人あたり50万ウォンあまりの航空代や生活費を用意し、ボランティア活動に参加した。ボランティア団体メンバーのチェ・ジェイルさん(25=高麗大学・経済学部4年休学)は、「独竹(トクト=日本名竹島)問題などで、日本への感情はよくなかったけど、マスコミを通じて日本の被害の現状を目にしてじっとしていることができなかった」と話した。

彼らは、被害現場で壊れた建物の瓦礫を一ヵ所に集める仕事を主に行っている。集まった瓦礫は、トラックなどの重装備で片付けられる。建物の瓦礫を片付ける際、住宅などから見つかった写真を集め、持ち主に返すことも、彼らの仕事だ。李さんは、「至るところに落ちている家族写真を目にするたびに、これらの人々は死なずに、生きていて、写真のように幸せな生活を続けてほしい」とし、「必ず、持ち主に返したいと思い、泥や埃まみれの写真を、水や雑巾で拭き、集めている」と話した。

水が足りず、洗顔すらできないのが現状だ。テントの中で、1日に10度以上もある気温差に耐えることも、容易なことではない。チェさんは、「現地での生活は大変劣悪だが、南三陸町の住民らは、我々に会うたびに、『ありがとう』と声をかけてくれ、誇りやプライドを感じる」とし、「国家間には様々な懸案があるだろうが、災害の前で人類は皆兄妹だ」と話した。



sunggyu@donga.com