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ダイオキシン除草剤の全量処分の命令も、元在韓米軍兵士の証言相次ぐ

ダイオキシン除草剤の全量処分の命令も、元在韓米軍兵士の証言相次ぐ

Posted May. 26, 2011 03:27,   

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慶尚北道漆谷郡倭館邑(キョンサンプクト・チルゴクグン・ウェグァンウプ)にある在韓米軍基地「キャンプ・キャロル」で、78年4月から同年10月まで、毒性物質の枯れ葉剤(エージェント・オレンジ)を埋めたという元在韓米軍兵士の暴露に続き、同時期にダイオキシン除草剤をすべて処分せよという命令が、在韓米軍の部隊に一斉に通達されたという元在韓米軍兵士の証言も出てきた。

77年から78年まで在韓米陸軍第2師団司令部で服務していたレリー・アンダーソン氏は、韓国戦争参戦勇士の息子が運営するインターネットサイト「コリアン・ウォー・プロジェクト(Korean War Project)」のホームページに掲載した文(09年8月18日)で、「77年から78年に、第2師団IGチーム将軍の命令で、非武装地帯(DMZ)で特別任務を遂行した。当時、第2師団の倉庫に保管していたすべてのダイオキシンを処分するよう命令を受けた」と明らかにした。

さらに、「この命令は私たちの部隊だけでなく、すべての部隊に下された。使われなかった『エージェント・オレンジ』が韓国に77年まで残っていた」と明らかにした。

78年は、枯れ葉剤のドラム缶を埋めたと暴露した元在韓米軍兵士のスティーブン・ハウス氏が慶尚北道漆谷郡のキャンプ・キャロルで服務していた時期と一致する。当時、ダイオキシン除草剤を全量廃棄せよとの命令が下された理由は明らかにしなかったが、78年は、有毒性化学物質で汚染された運河が埋め立てられ、米国で社会問題となった「ラブ・キャナル」事件が大きな波紋を呼んだ時期だ。また、国際社会でもベトナム戦の枯れ葉剤被害が伝えられ、訴訟が起こるなど、論議が増幅した時期だった。

医務兵として68年にも議政府(ウィジョンブ)米軍基地の「キャンプ・スタンレー」で服務したというアンダーソン氏は、「当時、キャンプ・スタンレーで服務し、キャンプ・マーサー(京畿道富川市梧井洞にあった旧米軍基地)にも派遣された。部隊員の健康維持のための仕事をし、ネズミを捕まえることも日課の一つだった。68年の春から夏まで、キャンプ内のトイレやテント、食堂などの建物の周辺に枯れ葉剤をまいた」と明らかにした。また、「非武装地帯(DMZ)だけでなく、場所がどこか正確に分からない場所でも、部隊員と枯れ葉剤を散布した」とサイトに書き込んだ。

アンダーソン氏は、「米政府が、韓国の様々な地域に枯れ葉剤をまいておきながら、虚偽の報告だけでなく、枯れ葉剤を散布した量や範囲も狭めた」と主張した。

また、別の退役米軍兵のラリー・キルゴア氏も同サイトへの書き込みで(09年3月29日)で、「60年代と70年代にかけて、非武装地帯だけでなく、韓国の別の地域でも枯れ葉剤が広範囲に使われた」と主張した。



yhchoi65@donga.com