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トラブル再発防止で電源遮断器の前に「注意板」、古里原発1号機

トラブル再発防止で電源遮断器の前に「注意板」、古里原発1号機

Posted May. 07, 2011 03:24,   

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4日、釜山市機張郡長安邑(プサンシ・キジャングン・チャンアンウプ)の古里(コリ)原子力発電所第1号機。タービン室の2階に上がると、電源遮断器の前に2つの案内板が立っていた。「古里1号機の4160ボルト遮断器の故障概要」と書かれた案内板には、製作会社や運転期間、故障原因などが表にまとまっていた。故障原因には、「電源接続部の接触不良」と書かれていた。

古里第1号機は先月1日、電源遮断器が故障を起こし、5日まで稼動が中止となった。ここに勤務する韓国水力原子力(韓水原)の職員らは、ここを通るたびに案内板を目にした。職員の一人は、「遮断器が広がってできたわずか数ミリの隙間のために起きた不名誉なトラブルだった」と話した。

記者が古里原発を訪問した日は、原子力安全委員会が全ての精密点検を済ませた翌日だった。韓水原のチョン・ヨンイク古里原子力本部長は、「原発に入った部品500万個のうちの一つに異常が生じただけでも原発全体が停止しかねないことに、全職員がショックを受けた」と言い、「今後、各部品に対する精密検査をさらに徹底する計画だ」と話した。

韓水原は、電力装置の異常有無を精密に検査するため、近いうちに「非破壊検査装備」を導入する計画だ。X線などを当てて機械装置の欠陥を見つける同装備は、現在、配管や溶接などでは使われているが、電力装置の検査では使われていない。チョン本部長は、「非破壊検査装備は、1台当たりの価格が数億ウォンを超えているが、点検強化には欠かせない。部品ごとの点検期間も短縮して運営するつもりだ」と語った。

原発建屋の外に出ると、広い海が目の前に広がった。しかし、古里原発敷地が津波や台風によって高波に浸かるのを防ぐため、海岸防壁を高くすることを決めた。このため見晴らしのよい景色も目にできなくなった。

ムン・ビョンイ・古里第1発電所所長は、「古里原発は、場所柄、地震よりは台風の影響を受ける可能性が高い」とし、「現在は、原子炉建屋周辺だけに防壁があるが、これを原発全体へと拡大することを検討している」と話した。古里原発は03年、台風「メミ」が通過した時、少量であるが、海水が敷地内に入ったことがある。



jermes@donga.com