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李大統領「金融監督院の危機は国の信頼問題」

李大統領「金融監督院の危機は国の信頼問題」

Posted May. 05, 2011 03:19,   

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李明博(イ・ミョンバク)大統領は4日、釜山(プサン)貯金銀行の不法融資・特恵引き出しや当局の指導・監督不在、行員がらみの疑惑に触れ、「生存のための不正ではない、権力を持った者、さらに多くを持った者の不正は許されてはならない。また、そのようなことに力を貸した公職者がいたら、許すわけにはいかない」と強調した。

李大統領は同日午前、ソウル永登浦区汝矣島(ヨンドゥンポグ・ヨイド)にある金融監督院(金監院)を電撃訪問し、金監院と金融委員会の幹部を呼び、「組織最大の危機を迎えている。信用を監督する機関の信頼が失墜したのは、重大な危機だ。国の信頼問題だ」と述べた。

李大統領は先に、「(金融監督当局)が行った役割について、釜山(プサン)貯蓄銀行の大株主と経営陣が許し難い不正を犯したことに、私も国民も憤りを超えて悲しみを感じている」と吐露した。さらに、「以前から、悪い慣行と組織的な不正があった。今もキャリア管理に入った幹部もいると思う」と述べ、前官礼遇の慣行を批判した。

また李大統領は、「(金融監督機関が)問題を見つけられなかったのか、見つけようとしなかったのかも分からない」とも話した。そのうえで「10年、20年よりずっと以前から、目に見えなかった間違った悪習があったし、それが積もって今日の問題が発生したのだ。随所にこの類の不正と問題が潜んでいる」と指摘した。

一方、金監院は同日、李大統領に全職員の清廉を評価し、「監査役の天下り」の慣行を撤廃する内容が盛り込まれた改革案を報告した。また、公職者の財産登録の対象を、現行の2級以上から4級以上へと拡大し、全職員の77%が財産を公開する案も検討すると発表した。

しかし李大統領は、「金監院は多くの提案をしてきたが、これまでの慣例を見ると、皆さんだけで成功的に行えるか、疑問に思わざるを得ない。新しいタスクフォース(TF)を設け、慣習と制度を捨て、自ら新しい覚悟を決め、この危機を乗り切らなければならない」と迫った。



yongari@donga.com cha@donga.com