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大使の引越し荷物に取引禁止のアフリカ象牙

大使の引越し荷物に取引禁止のアフリカ象牙

Posted May. 03, 2011 06:02,   

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コートジボワールが内戦で混乱が続いている情勢の中で任期を終えて帰国した大使が、アフリカゾウの絶滅の危機を憂慮して国際的に取引を禁止している象牙を韓国に搬入しよとして摘発された。

この外交官が帰国した今年2月は、コートジボワールの内戦で当地の韓国国民の安全が危ぶまれていた時期で、現地滞在韓国人を帰国させる必要性が持ち上がるほど深刻な情勢の真っ只中だった。とくに今年初めには駐コートジボワール韓国大使館の一部がロケット砲の攻撃を受けて破損されたほか、銃撃戦で7日間孤立していたところを国連平和維持軍によって劇的に救出されたこともある。

2日、外交通商部(外交部)と仁川(インチョン)税関によると、税関は先月28日、仁川港に到着した元コートジボワール大使のP氏の引越し荷物から輸出入禁止品目の象牙16個が含まれていることを確認した。外交部の当局者は、「象牙が引っ越し荷物の申告リストから漏れていたほか、輸出禁止品目であるため密輸罪に当たる」とし、「外交官が密輸の容疑で取り調べを受けるのは初めてだ」と明らかにした。

税関の関係者は、「韓国が1993年に『絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引に関する条約(CITES)』に加入して以来、象牙の密輸は初めてだ」と話した。

税関によると、P元大使の引越し貨物にあった象牙16個は全部で約60キロ。6個は円形で10個には女体の陰刻が施された彫刻品だという。円形の象牙6個の長さは60センチ、彫刻品の形をしている象牙は30〜50センチだった。

AP通信によると、昨年中国で取引された円形象牙の相場は1キロ=1800ドル(約191万7000ウォン)に上るという。60キロを換算すれば10万8000ドル(約1億1500万ウォン)になる。

税関の関係者は、「象牙が国内で取引された例がなく、国際的にも取引が禁止されている品目であるため価格の推定が困難なため、専門家に依頼した。価格が把握されれば、処罰の水位を決めることができるだろう」と話した。



zeitung@donga.com constant25@donga.