Go to contents

[社説]朴槿恵元代表、今は開かれた政治で競争しなければ

[社説]朴槿恵元代表、今は開かれた政治で競争しなければ

Posted April. 30, 2011 05:12,   

한국어

4・27再補欠選挙のハンナラ党の敗北後、党内から朴槿恵(パク・グンヘ)元代表の役割を求める声が高まっているという。朴元代表自身も、「責任を痛感する。党が再び国民の支持を受けるよう努力する」と述べた。「私が前に出れば、大統領に重荷になる」と一歩退いていたが、変化を見せるようだ。朴元代表は、次期大統領候補群でリードしており、政府与党の2大派閥を率いるなど、主要国政懸案で実質的なキャスティングボートを握るほどの「現在型権力」だ。そのような点で、朴元代表は、ハンナラ党が国民の信頼を回復しなければならないという当面の課題からリーダーシップを発揮することで、指導者としての資質と力量を示す必要がある。党をまとめることができなければ、国政を担当することは難しいだろう。

ハンナラ党は今、明らかに危機にある。4月半ばに行われたアサン政策研究所の調査によると、次期大統領選挙で「野党候補に投票する」という回答が44.8%で、「与党候補に投票する」という回答(33.6%)よりも11.2ポイント多かった。以前とは明確に異なる世論の変化だ。党が多くの国民の信頼から遠ざかり、リーダーシップの漂流で混乱し、見苦しくなるなら、朴元代表一人で大統領選挙大勢論を固めることが可能か、疑問だ。時折出す「ワンポイント発言」で現実政治に参加することに対しても、少なからぬ国民が食傷気味になっている。

「大勢論」というものは、固まる瞬間にそれを破ろうとするエネルギーが国民から必ず出てくるものだ。過去の様々な前例を見ても、国民は絶えず大勢論を裏切った。再補選直後、リアルメーターが実施した世論調査で、朴元代表に対する選好度は30%を下回る28.4%と現れた。死地も同然の京畿道城南市盆唐(キョンギド・ソンナムシ・ブンダン)乙の国会議員補欠選挙に飛び込んで勝利した孫鶴圭(ソン・ハクキュ)民主党代表は、13.5%で2位に急浮上した。まだ、差があるとはいえ、趨勢から見れば、「下降と急上昇」の交差だ。朴元代表が心機一転して新しい政治に挑戦しなければならないという世論のメッセージを見ても、大きく違わないだろう。

しかし、172人の国会議員を率いる巨大与党のハンナラ党が、朴元代表1人に頼るような姿は見苦しい。世界13位の経済大国、人口5000万人の大韓民国を率いる政権勢力で、朴元代表以外に人がいないとは、国民がそのような政党を頼もしいと思うだろうか。党内外から多くの人物が加わり、与党の本領回復に貢献しなければならない。次期大統領候補争いでも、様々な長所を持った「選手」が自薦他薦で舞台に立ってこそ、野党と競争できるだろう。そうした点で、朴元代表や親朴陣営も開かれた姿勢を示す必要がある。党内の競合でリーダーシップの優位を示すことができてこそ、本戦の勝利の可能性を高めることができる。