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「20年まで韓国7大グループを目指す」 STXが中国で創業10年記念式典

「20年まで韓国7大グループを目指す」 STXが中国で創業10年記念式典

Posted April. 30, 2011 05:12,   

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27年を平凡な「サラリーマン」として生きてきた。00年働いていた会社の状況が厳しくなり、会社を買収することにした。周りから「無謀だ」と言われたが、彼は「一生働いてきたので、会社の価値は自分が一番よくわかっている」とし、意志を貫いた。「長続きしないだろう」という周りの懐疑的な視線とは裏腹に、この会社は約10年で世界トップ水準の企業に躍り出た。財界ランキング20位以内のグループとしては唯一、相続でなく創業で企業を築き上げたSTXグループ・姜徳寿(カン・ドクス)会長の話だ。姜会長は29日、STXグループの創業10周年の記念式典を韓国ではなく中国で開いた。

●子会社12社・役職員5万8000人

1973年双竜(サンヨン)重工業(現STXエンジン)に入社した姜会長は00年、ストックオプションと私財をつぎ込んで会社を買収した。その後社名をSTXに変更してグループを発足させたあと、テドン造船(現STX造船海洋)、汎洋(ボムヤン)商船(現STXパン・オーシャン)などを合併・買収(M&A)し事業を拡大してきた。M&Aの対象は韓国内企業に限らない。07年は世界第2位のクルーズ船建造メーカーであるアーカー・ヤーズ(現STXヨーロッパ)を買収した。韓国造船業界において、過去最大規模のM&Aだった。

STXが引き続きM&Aを進めることができたのは、安い価格で企業を買収した後、株式公開(IPO)を通じて資金を回収する方式が成功したからだ。STXはこれで、△造船・機械、△海運・貿易、△プラント・建設、△エネルギーの4部門のポートフォリオを完成した。

売上高も急増した。01年は資産2605億ウォン、売上高4391億ウォンに過ぎなかったが、昨年はそれぞれ26兆ウォン、32兆ウォンに急増した。昨年STXの財界ランキングは12位(公企業を除く)で、子会社12社・役職員5万8000人余り。

●造船海洋3軸で競争力を強化

同日の記念式典は、中国大連の「STX大連造船海洋総合生産基地」で開かれた。大連生産基地こそグループの歴史の1ページを飾った象徴的な場所。

STXは06年、550万平方メートルに上る敷地に超大型の造船所を立て始めた。1兆7000億ウォンを投入した大連生産基地の完工で、鎮海(チンヘ)・釜山(プサン)(STX造船海洋)、中国大連(STX大連)、ノルウェー・フィンランド(STXヨーロッパ)という「グローバル生産3軸」が完成した。STXは「世界造船メーカーとしては始めて、一般商船・旅客船・海洋プラント・軍艦の造船4分野全船種を全て生産できる能力を備えた」と強調した。造船業界の関係者は、「エンジン製作、船舶建造、海運など関連産業の垂直系列化が、STXの成功要因だ」と述べた。

しかし、STXをめぐっては、急激な成長と相次ぐM&Aで「資金難が目前」という憂慮の声が絶えない。つい最近までも、STX建設の倒産が迫っているといううわさが広がっていた。これについてグループ側は「資金力に問題はない」と一蹴した。

一方STXは29日の記念式典とともに、20年まで売上120兆・韓国7大グループ入りを目指すという「ビジョン2020宣言式」も行った。姜会長は同日「これまでの道のりよりこれからの道よりが重要だ」とし、「構成員皆が団結し、グローバル超一流企業に向け、創造とチャレンジ精神を持って進んでいこう」と強調した。



alwaysj@donga.com