Go to contents

「北京−ソウル−東京」つなぐシャトル路線が急浮上

「北京−ソウル−東京」つなぐシャトル路線が急浮上

Posted April. 27, 2011 08:48,   

한국어

韓国と中国、日本の3国の首都をつなぐ「ベスト(北京〜ソウル〜東京)」ラインが完成した。国土海洋部(国土部)は26日、7月から韓国と中国が毎日4便、金浦(キンポ)〜北京路線を運航する内容の了解覚書(MOU)を締結したことを明らかにした。09年1月、韓国と中国が金浦〜北京路線の開設に合意して27ヵ月が経過した。これで、金浦〜北京の空の道が開かれ、韓中日の首都が「1日生活圏」で統合されることになった。

●韓中日の首都が「1日生活圏」

金浦〜北京路線の運行で、中国と貿易をする企業は、時間とコストを大きく削減することが期待される。中国からの観光客の誘致にも肯定的な効果を及ぼすものとみえる。国土部によると、仁川(インチョン)空港ではなく金浦空港を利用すれば、北京までの時間は50〜60分、料金は5000ウォンから5万6000ウォン削減することができる。

特に、金浦〜北京路線の開設は、北東アジア3国の首都をつなぐ「ベスト・ライン」の完成という点で意味がある。金浦〜北京路線は、03年に開設された金浦〜東京(羽田)路線と同様、首都の市内空港を利用するシャトル路線だ。北東アジア3国の首都間で、「1日生活圏」が可能になったのだ。

仁川国際空港を除く国内空港を運営している韓国空港公社は、今回の路線開設で、金浦空港に年間46万人の追加需要が見込めると予想した。空港公社の関係者は、「旅客利用料や航空機着陸料のほかに、免税店の売上増加にともなうテナント料の増加などで、収益が増えると予想される」と見通した。

●仁川空港は「ハブ」の地位を憂慮

金浦〜北京路線の開設は、新規開設ではなく転換を意味する。既存の仁川〜北京路線から一部を金浦〜北京路線に移すということだ。国土部は、「中国側が、北京空港のスロット(離着陸可能な時間帯)不足と仁川〜北京の供給過剰を理由に、金浦〜北京路線に積極的でなかった」と説明した。このため韓国政府は、仁川〜北京で就航中の大韓航空(週18便)とアシアナ航空(週24便)の輸送権の一部を金浦〜北京に移すことで、中国側の合意を引き出した。

このため、一部では、韓国政府が仁川空港の成長を阻止しようとする中国政府の計算にまるめ込まれたという指摘が出ている。大韓航空のある関係者は、「仁川〜北京の需要が金浦に分散すれば、仁川空港を通じて他国に出発するハブ空港としての地位が弱まる。これは、北京空港の力を育てようとする中国の計算によるものだ」と主張した。

しかし、国土部は、このような主張に反論した。国土部側は、「仁川〜北京路線での乗り換え率は9%にすぎない。仁川〜北京運航の便数のうち一部だけ金浦にまわすので、仁川空港への影響は少ないだろう」と明らかにした。昨年の仁川空港の乗り換え率は、ロサンゼルス(LA)36%、ロンドン34%、ニューヨーク32%、マニラ29%の順だった。

●有難くない航空会社

航空業界は、大韓航空が「仁川空港ハブ弱体化」を主張する裏には、北京路線でアシアナ航空に押される恐れがあるためだと見ている。仁川〜北京路線で、アシアナは週24便、大韓航空は週18便運航している。このうち、両社が7便ずつ金浦に分散させる場合、アシアナは残る17便で1日2便以上の運航が可能だが、大韓航空は11便だけ残り、1日2便の運航ができない。選択の幅が狭くなり、競争力が落ちる結果になるという指摘だ。

仁川空港公社も、有難くないという表情だ。利用客が減り、それだけ収益も減少するためだ。空港公社側は、「仁川〜北京路線の利用客は、最近3年間116万〜143万人の水準であり、金浦〜北京路線が開設されれば、20%ほどが金浦空港に移動すると予想される」と述べた。



leon@donga.com zozo@donga.com